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NTTぷらら、4K映像のVODサービス〜「ひかりTV」で10月からスタート

〜明日4月8日からNTTショールームなどで4K VODトライアル配信

株式会社NTTぷらら 代表取締役社長 坂東浩二氏

 株式会社NTTぷららは4月7日事業説明会を開催。提供する映像配信サービス「ひかりTV」で4月8日より、4K映像のビデオオンデマンド(VOD)トライアル配信を実施すると発表した。6月には4K-IP放送トライアルを実施し、10月には4K-VODの商用サービスを開始する予定だ。

 NTTぷらら代表取締役社長の坂東浩二氏は、2014年3月末時点でひかりTV会員数が282万となり対前年で37万人増加したと発表。「2015年3月末には320万会員を目指し、できるだけ早い時期に300万会員を達成したい」と述べた。

 一方で光回線の伸びが鈍化しており、ひかりTVの会員数の伸びもやや鈍化してきているとして、2015年は「4K商用サービス開始」「音楽・ゲームを中心としたコンテンツ強化」「キャリアフリー化」を推し進め、4Kテレビ、スマートフォン、タブレットなどの需要を取り込み、会員数増加につなげたいとした。

10月に4Kのビデオ・オン・デマンドを開始

 NTTぷららは、4月8日より、商用の光回線を介した4K映像のビデオオンデマンド(VOD)トライアルを実施する。4Kテレビはまだ本格的な普及が始まっていないことから、多くの人が見られるよう、全国の量販店やNTTグループのショールームなどに視聴環境を設置する。

 4月8日からトライアルを実施するのは、NTTグループショールーム NOTE、NTTコミュニケーションズ日比谷ビルエントランス、NTT東日本 本社エントランス、NTT西日本 本社エントランス、NTTぷらら 本社エントランスの5カ所。その後、全国の大手量販店7箇所に順次展開していく予定だ。

 トライアルの映像圧縮方式にはH.265/HEVCを採用。NTT東日本/NTT西日本が提供するフレッツ光ネクストを使って約30Mbpsの通信速度で、秒間60フレームの4K映像を配信する。チューナー(STB)は住友電工ネットワークス社の新しい4Kチューナーを使用。このトライアルにより、商用網のフレッツ光ネクストで、高品質4K映像が配信可能であることを実証する。

 トライアルでは、NHKエンタープライズが提供する「高度8000mからの日本列島」「微速度映像の新世界」「神々の島・バリ」「和食の小宇宙(5月以後)」「薪能 安達原」の5作品に加え、ひかりTVのオリジナル制作作品「下町ボブスレー」など5作品、合わせて10作品を配信する。

4K-VOD配信トライアルの開始
4Kトライアルで提供されるコンテンツ

 その後、6月には4K-IP放送のトライアルを実施。10月には4K-VOD商用サービスの開始を予定する。4K-VODサービス開始時のタイトルは「なんとか100本くらい集められないかと考えている」(坂東社長)。坂東社長は、NetflixやAmazonが米国で4K-VODサービスを開始する見込みだが、コンテンツはハリウッドから調達するという話なので、NTTぷららも「そのあたりが中心で、それに加えてNHKエンタープライズさんや独自コンテンツを配信する形になると思う」と述べた。

 STBについては、「チューナー内蔵で4Kテレビを提供していただければ、テレビを買えば見られるという形になる」と延べ、チューナーのテレビ内蔵についても調整を進めているとした。すでに4Kテレビを持っているユーザーの場合はSTBを接続することになるが、STBは現在と同様、レンタルと販売と両方の提供プランを用意することになるだろうと述べた。

 また、6月にトライアルを行う4K IP放送について坂東社長は、「4Kのコンテンツを調達するのが難しい。マーケットの立ち上がりを見ながら、商用サービスをやる時期を決めたいと思っている。2014年度中に開始できればいいと考えている」とした。

商用サービス提供に向けたスケジュール
新開発の4K-VOD対応チューナー
説明会でも4K-VODトライアルの作品が披露された
デモコーナーで流れていた4K映像

キャリアフリー化とコンテンツ強化

 またNTTぷららでは、これまでNTT東西の光回線契約者を対象に提供してきたが、フレッツ光回線以外でも利用したいとの要望もあり、インターネットを介してIP放送をユニキャストするサービスを開始する計画を明らかにした。

 「マルチキャストではなくユニキャストなので、同時接続するとサーバーがパンクするおそれがあるため、複数の配信ノードを全国に配置する」(坂東社長)。これにより、いつでもどこでもひかりTVのサービスが受けられるようにするとともに、マルチデバイス対応も進めていく考えだ。キャリアフリーのサービスについては、提供チャンネルや配信ビットレートについては現在検討中であるという。

 コンテンツ強化については、6月から日本初上陸のディズニーの「ブレーンズ」「トイ・ストーリー3」「メリダとおそろしの森」のほか、ディズニーの5タイトルを順次配信。ディズニーのタイトルのうち、「ディズニーインフィニティ」はキャラクターフィギュアを購入して付属のカードに印刷されたコードを入力するとそのキャラクターがゲーム内に登場する仕掛けとなっており、キャラクターフィギュアはNTTぷららで購入できるなど、物販とも連携する。

 日本初上陸となる「MotoGP 13」「MUD」「モーションアーチェリー」など20タイトル以上のゲームを新たに提供する予定だ。

 番組ではペット専門チャンネルと「DOGTV」を国内で初提供。留守番をする犬のリラグゼーションやストレス緩和を目的に開発された、犬が見るための番組となっており、「アクティビティ」「リラックス」「教育」の3つのジャンルを用意、月額料金1944円で提供する。

 コンテンツではそのほか、ベーシックチャンネルのハイビジョン化率を100%にし、ひかりTVミュージックも提供楽曲1000万曲へ拡充する。

「DOGTV」。犬好きのための番組ではなく、犬が見るための番組だ
「ディズニーインフィニティ」はキャラクターフィギュアと連動する。フィギュアは1000円台程度の見込み

(工藤 ひろえ)