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アドビ、マーケティング向けの新ソリューション「Adobe Target Standard」

 アドビシステムズ株式会社は15日、ウェブコンテンツのテストやターゲティングを実現するソリューション「Adobe Target」について、直感的な操作画面を導入した新ソリューション「Adobe Target Standard」を発表した。

 アドビのマーケティング向け製品群「Marketing Cloud」の中心的なソリューションとなるAdobe Targetは、複数パターンのコンテンツを表示して効果を測定するA/Bテストや、顧客の属性に応じた商品やキャンペーンを表示するターゲティング、パーソナライズなどの機能を実現するソリューション。コンテンツに専用のタグを埋め込むことで導入でき、読み込まれるJavaScriptがテストやターゲティングなどの機能を実現する。

 Adobe Target Standardは、直感的な操作画面を導入し、簡単にテストやターゲティングを実施できるようにした新たなソリューション。既存のAdobe Targetに比べると、実現できる機能は少なくなるが、マーケティング担当者がシステム部門などに頼らずテストやターゲティングが実施でき、1年間のページビューを基に年間定額制の料金を採用するなど、より幅広いユーザー層が利用可能なソリューションだとしている。

 テストやターゲティングのワークフロー作成、コンテンツの編集、対象顧客の設定、リアルタイムレポーティングなどを直感的な操作で利用でき、Marketing Cloudの各種ソリューションとの連携も可能。モバイルアプリケーション用のテストとターゲティング機能も強化している。

従来の「Adobe Target」に比べて直感的な操作画面を導入
提供する主な機能
テストを行う要素の編集なども簡単に行える

 マーケティングクラウドプロダクトマネジメント本部シニアプロダクトマネージャー兼エバンジェリストの上原正太郎氏は、「オンライン小売ウェブサイト上位500のうち、Adobe Targetを利用するウェブサイトのコンバージョンレートは平均と比較して1%以上高い」というデータを示し、ASKULやYahoo! JAPAN、楽天トラベルなど日本での導入実績を紹介。現在のAdobe Targetの提供は継続しながら、より簡単なインターフェイスで機能を絞ったAdobe Target Standardの提供を日本でも開始するとした。

 Adobe Target Standardは、「すべてのマーケティングを行う人が、コンテンツ最適化のプロフェッショナルになれる製品」という位置付けだとして、Adobe Targetでは従量制の料金体系を採用していたが、Adobe Target Standardでは年間定額制の料金体系を採用することで、テストも回数制限なく実施できるとした。

Adobe Targetの実績
国内導入企業
「Adobe Target Standard」と「Adobe Target」の特徴の違い
Adobe Target Standardの利用顧客像
定額制の料金体系を採用

(三柳 英樹)