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ネットの脅威から子供を守るAndroidアプリ「Filii」、LINEにも対応

 エースチャイルド株式会社は6月30日、インターネット上の犯罪やいじめ、出会い系、有害情報、炎上から子供を守るサービス「Filii」のAndroidアプリを提供開始した。料金は無料。

Filiiトップページ

 Filiiは、子供のインターネット利用で問題となっている、SNSを中心としたネット上の犯罪やいじめ、出会い系、炎上などの脅威から子供を守るウェブサービス。子供の許可を得た上で、スマートフォンやSNSアカウントとFiliiを連携。会話などデータの収集・分析を行った上で、危険性が高いと判断した場合に親に知らせる。分析結果は親だけでなく、子供とも共有することができるので、子供への危険にいち早く気付き、対処できるとしている。

 対応するSNSはFacebookとTwitterのほか、今回、Androidアプリの提供により、LINE、カカオトークなどのコミュニケーションアプリにも対応した。プライバシーにも配慮しており、脅威の温床となるFacebookやTwitterのダイレクトメッセージも分析対象に含まれるが、親から会話の閲覧はできず、Filiiで危険と判断した場合のみ、危険性の高い単語を含む会話があったことを通知する。

 アプリの主な機能として、Filiiが取得したデータの履歴を表示する「取得データ履歴表示」、分析後に出力されるアラートを確認できる「アラート検索」、SNSで子供がつながりを持つユーザーを確認できる「つながり分析」、子供がSNSで設定しているプロフィールを一覧で確認できる「プロフィール分析」、収集したデータをグラフ化する「アクティビティ分析」がある。

初期認証画面
通知履歴表示画面
アラート検索画面
つながり分析画面
プロフィール分析画面
アクティビティ分析画面

 なお、LINEなどのコミュニケーションアプリに関しては、プッシュ通知などアプリからAndroid OSに渡されたテキストのみ取得できる。送信側のテキストは分析対象に含まれない。

 今後は、コミュニケーションアプリ、ゲームアプリに対する追加機能、個人情報漏えい検知機能、課金に関する検知機能を予定している。iOSアプリのリリースは検討中としており、現時点では、ブラウザー上でのサービス提供となる。

(山川 晶之)