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高校入学でスマホ所有率3割増、ガラケーからの買い替えでLINE利用率も上昇

 株式会社ガイアックスは、東京および神奈川の私立中高生6216人を対象にスマートフォン利用実態調査を行い、その結果を24日発表した。中学から高校への進学時に約3割の生徒がフィーチャーフォン(ガラケー)からスマートフォンへ買い替える傾向などが明らかになった。

主要ネットサービスの利用率を中学生・高校生別に比較した結果

 ガイアックスでは、ネット上のいじめや“学校裏サイト”の対策サービス「スクールガーディアン」を展開している。今回の調査にあたっては、東京・神奈川の私立中学校および高校5校と協力。2013年12月から2014年3月にかけて無記名式のアンケートを行った。学年別内訳は中学1年生388人、中学2年生392人、中学3年生378人、高校1年生1943人、高校2年生1528人、高校3年生1587人。

 主要ネットサービスの利用率のうち、LINEについては中学生47%、高校生81%だった。同様にTwitterは中学生30%、高校生が62%で、いずれも高校生になると利用率が上がっていた。なお、YouTubeは中学生70%、高校生73%で、比較的差が少なかった。

 この背景には所有端末がフィーチャーフォンであるかスマートフォンであるかが大きく影響しているとみられる。中学生のLINE利用率を端末種類別で比較した場合、フィーチャーフォンでは27%だが、スマートフォンでは77%に達した。同じく中学生のTwitter利用率はフィーチャーフォンで22%、スマートフォンで44%だった。

 この傾向は、高校生の場合でもほぼ同じ。フィーチャーフォン所有者のLINE利用率は48%だが、スマートフォン所有者は91%だった。Twitterはフィーチャーフォン所有者の41%で、これがスマートフォン所有者では70%に伸びる。

中学生の所有端末別ネットサービス利用率
高校生の所有端末別ネットサービス利用率

 また、中学3年生のスマートフォン所有率は51%だったが、高校1年生は83%だった。ガイアックスは「高校入学時に3割の生徒がスマートフォンに買い替える傾向にあると予想される」と説明。これに比例してLINEやTwitterの利用率も上昇するとみられる

中学3年生と高校1年生の所有端末内訳

(森田 秀一)