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「OCN ID」1265件でなりすまし不正使用の疑い、うち568件でポイント不正交換

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)が運営するポイントサービス「ポイントーク」とNTTレゾナント株式会社が運営するポイントサービス「gooポイント」において、なりすましによる不正使用が発生していたことが分かった。両社が30日、発表した。

 7月11日~28日に、両サービスで使用する「OCN ID」が第三者に不正使用され、ポイントークからgooポイントへ不正に移行されたり、gooポイントが景品や他のポイントなどに不正に交換されていたことが判明した。不正使用された疑いのあるOCN IDは1265件で、このうち568件でポイントの交換が行われていた。

 不正使用された疑いのあるOCN IDについてはパスワードを変更することで利用制限をとった上で、該当アカウントのユーザーに個別連絡し、パスワードの再設定を案内している。

 また、ポイントークからgooポイントへ不正に移行されたアカウントは、移行前の状態に戻すほか、不正交換されたポイントはすべて補てんするとしている。

「gooポイント」はサービス停止中

 ポイントークは、NTT Comが運営するOCNの各種サービスの利用に応じてポイントが付与されるサービス。一方、NTTレゾナントでは6月10日、OCN会員向けにgooポイントのサービスを提供開始しており、ポイントークからgooポイントへのサービス移行を案内している。

 なりすまし不正使用の発生を受け、現在、gooポイントの新規登録とポイント交換サービスを停止中。また、ポイントークからgooポイントへの移行については、OCN ID・パスワードとは別に、gooポイントの利用に必要なパスワードの入力を必須化し、7月31日にgooポイントのサービスを再開するとしている。

(永沢 茂)