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LINE、講談社・小学館・メディアドゥと「LINE マンガ」の世界展開を目指す合弁会社

 LINE株式会社は8日、デジタルコンテンツ配信のグローバル展開を推進するLINE連結子会社「LINE Book Distribution株式会社」において、株式会社講談社、株式会社小学館、株式会社メディアドゥの3社と資本業務提携を行った。LINE Book Distributionは、LINEを含めた4社の合弁事業会社となる。

 LINE Book Distributionの合弁会社化により、アジアをはじめとしたグローバルで大規模なLINEのユーザーをベースに、講談社・小学館が持つさまざまなコンテンツを「LINE マンガ」グローバル版を通じて提供する。メディアドゥは、コンテンツ配信システムの提供と電子書籍コンテンツの取次を行う。

 サービス開始は年内を予定しており、講談社・小学館をはじめとした国内出版社、レーベルから提供を受けた作品を、まずは英語・中国語(繁体字)版で配信する。

 なお、海外のマンガを取り巻く環境においては、アジア圏を中心にマンガ文化へのニーズが多くあるにもかかわらず、デジタルコンテンツをグローバルで展開しているプラットフォームが少なく、正規版コンテンツが手に入らない状態が続いているという。また、出版社側は、海外でのコンテンツのニーズがあるにもかかわらず、資金面や人材雇用面で海外展開が難しいという課題があった。

(山川 晶之)