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デル、「Dell Chromebook 11」の国内販売を開始、3万8980円から

 デル株式会社は15日、Chrome OSを搭載したノートPC「Dell Chromebook 11」の国内での販売を開始した。法人および教育機関向けに、パートナー経由および直販サイトで販売する。最小構成モデルの直販価格は3万8980円(税別、送料込み)。

Dell Chromebook 11(写真は英語キーボード)
販売される製品では日本語キーボードを搭載する

 Dell Chromebook 11は、11.6インチ(1366×768)の液晶ディスプレイを搭載。CPUはCeleron 2955U(1.4GHz)。メモリは4GB。ストレージは16GB(SSD)。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/nに対応。Bluetooth 4.0もサポートする。SDカードスロット、USB 3.0×2、HDMIポートを内蔵。キーボードは日本語仕様となる。バッテリー駆動時間は最大約10時間。

 本体サイズは294.64×24.6×200.7mm。重量は約1.32kg。国内対応として1年間の引き取り修理サービスを提供する。

 直販サイトによる販売では、端末をクラウドベースで管理する管理コンソールが提供されない。このため、個人事業主や小規模企業など、管理コンソールを必要としないユーザーに向けての販売という位置付けとなる。管理コンソールを必要とする法人・教育機関向けには、Google認定の販売パートナーを通じて販売する。

製品仕様
直販サイト(デルダイレクト)とパートナー経由で販売

 デル株式会社の飯塚祐一氏(エンドユーザー・コンピューティング統括本部パートナービジネス開発マネージャー)は、Chromebookには「ブラウザー(Chrome)をより快適に使いたい」「Googleのグループウェア(Google Apps for Work)をより便利に使いたい」という2つの役割があるとデルでは考えていると説明。Chromebookのターゲット顧客は、ブラウザー業務が中心のユーザーや、Google Apps for Workのユーザー、シンクライアントとしての利用など、法人や公共・文教エリアを想定しているとした。

 米国では2014年1月にDell Chromebook 11を発売しており、チェスターフィールド郡公立学校に3万2000台が導入された事例や、オークランド統一学区83カ所のキャンパスに8000台が導入された事例を紹介。Chromebookは価格面だけでなく、管理の容易さでも教育機関から注目されており、性能面などでDell Chromebook 11が選ばれていると語った。

 一方、一般個人向けの販売については、前向きに検討を進めており、デルとしては年内には個人向けにも販売を開始したいという意向を示した。

米国での導入事例

(三柳 英樹)