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freee、法人ユーザーが喜ぶ機能拡充、請求書OCR・全銀形式での一括振込も

 freee株式会社は6日、「クラウド会計ソフト freee」において、特に中小企業ユーザーの業務効率化に有効な機能拡充を行った。具体的には、紙の請求書などのOCR機能と一括振込ファイルの出力機能が追加され、請求書の受け取りから支払いまでのプロセスが省力化されるとしている。

freee株式会社代表取締役の佐々木大輔氏

 freeeは、ブラウザーやスマートフォンアプリから利用できるクラウドベースの会計ソフトで、これまでは主に個人事業主の経理業務を「全自動」で行えるようにするとのコンセプトで展開してきた。今回、これに加えて「バックオフィス最適化」という中小企業向けの新コンセプトを発表。請求書の受け渡し、支払い申請、銀行振込手続きなど、複数の部署・担当者にわたって重複作業が発生していた金額データ入力などのプロセスが効率化できるとしている。

 OCR機能は、請求書や領収書などの画像データから日付、金額、取引先などの情報を自動的に推測してくれる機能だ。freeeにはすでに、こうした紙の証憑をスキャンしたりスマートフォンのカメラで撮影し、画像データとして保存しておける「ファイルボックス機能」が提供されている。今回の機能強化により、画像データをアップロードすると自動的にOCRが実行されるようになった。ユーザーは、自動推測された結果を確認し、ワンクリックで会計データに登録できるため、入力作業が効率化される。認識精度については、最適な環境でスキャン・撮影された画像データで90〜95%だという。

 ただし、OCRでは限界もあるとしており、あくまでも入力補助の位置付け。誤認識された際に簡単に修正できるようUIにも配慮している。さらに今後は、勘定項目などの認識にも対応していきたいとした。

 一括振込ファイルの出力機能は、取引先への振込が一括で行えるようにするもの。会計データとして登録してある未払の振込先を複数選択することで、それらを一括で振り込めるファイルを出力可能だ。全銀フォーマットに対応しており、同フォーマットに対応した金融機関での一括振込処理が行える。

 freee代表取締役の佐々木大輔氏によると、同社のクラウド会計ソフトのユーザーは個人事業主が7割、法人が3割。ただし最近では法人の利用が増え、4割に近づいているとしており、法人向け機能も強化していきたいという。クラウドを活用して社員が効率的に分業を行えるようにすることで重複作業をなくすとともに、freeeが得意とする自動化技術を通じて、法人のバックオフィス業務の負担を減らしていくとしている。

 なお、個人事業主に有用な新機能についても、次回2014年度の確定申告の時期を見据えて準備しているという。すでに昨年度に実装済みの決算書の自動作成機能に加えて、今回は申告書の作成も自動化するとしており、順次、新機能をリリースしていく予定だ。

(永沢 茂)