ニュース

日本マイクロソフト、iOS/Androidニュースアプリ提供へ、MSNアプリ群6種発表

振って検索するBingアプリも

 日本マイクロソフト株式会社は2日、都内でマスコミ向けの発表会を開催。スマートフォン向けアプリの拡充として、MSNアプリ群6種類(ニュース、ヘルスケア、スポーツ、フード&レシピ、マネー、天気)を近日中に公開すると発表した。対応OSは、iOS/Android(天気はAndroidのみ)。

iOS/Android向けに提供されるMSNアプリ群

特定ワードで収集できるニュースアプリと豊富なコンテンツのヘルスケアアプリ

 「MSNニュースアプリ」は、MSNで提供されている「MSNニュース」と同様、マイクロソフトが厳選したニュースソースの記事を閲覧できるアプリ。特定のキーワードを登録することでそのワードに関連したニュースを収集する「マイニュース機能」を搭載。また、記事の表示方法をカスタマイズでき、文字サイズを5段階で調整可能なほか、行間、スタイルを変更することができる。

 マイクロソフトでは、信頼できるソースのニュースをチェックできることや、マイニュース機能があることを既存のキュレーション型ニュースアプリとの違いとしている。

日本マイクロソフト株式会社アドバタイジング&オンライン統括本部マーケティング部部長の佐藤賢氏
Windows 8のニュースアプリ同様、複数カテゴリのニュースを閲覧できる
文字の大きさや行間、スタイルの変更が可能
特定のフレーズに関するニュースを収集できる「マイニュース機能」

 また、エクササイズツールと動画などの豊富なコンテンツを内包する「MSNヘルスケアアプリ」では、特定の機能を持つ既存のヘルスケアアプリと異なり、幅広いニーズに応えられるよう設計しているという。アプリでは、ヘルスケアに関するピックアップ記事、歩数や消費カロリー、食事などのログエリア、各コンテンツへのメニュー画面が用意されている。

 ログエリアをタップすると、歩数、距離、消費カロリー、アクティブな時間、1分間の歩数が表示され、「分析」タブをタップすると、過去30日までの運動量をグラフで表示できる。また、メニューの「ワークアウト」をタップすると、それぞれの用途に合わせた運動メニューを閲覧でき、運動の概要や難易度、運動時間、どの箇所に効果的か、必要な器具を確認できる。また、ヨガなどの特定のポーズが必要な運動メニューの場合、各ポーズを写真、動画で確認することができる。

 病気のセルフチェックも可能で、体の気になる箇所と症状、併発しているほかの症状がある場合など、症状を選択することで、可能性のある病名を確認できる。ヘルスアプリが取得したデータは、ウェブ、Windows 8アプリ、iOS/Android端末などデバイス間で連携可能。ログの取得は、スマートフォン内のセンサーを利用し、外部のライフログデバイスとの連携は現時点ではできない。iOSアプリは、iOS 8で提供されているHealthKitを利用している

 なお、マネタイズに関しては、まずはオーディエンスの獲得が再優先であり、次にエンゲージメントの獲得を行いたいとしており、現時点では広告掲載のみとなっている。

トップにはピックアップ記事、ログエリア、各メニューを表示
ログエリアをタップすると、詳細なデータや分析結果を表示する
「ワークアウト」では、目的別のさまざまな運動メニューを用意
それぞれのメニューの概要、難易度、必要な時間を表示
ヨガなどの特定のポーズが必要なメニューは、ポーズの解説も表示
症状から病気のセルフチェックができる機能も有する

検索サービス「Bing」のiOSアプリを12月提供開始予定

 そのほか、MSNアプリ群以外にも、検索サービス「Bing」のiOS向けアプリを12月に提供開始する。単純なキーワード検索だけでなく、ユーザーの「探す」を幅広くサポートするため、地図サービス「Bing Maps」「Bing News」を内包している。アプリのトップ画面は、PC版と同様に日替わりの写真を掲載する。写真は過去7日間まで遡ることができ、写真の保存も可能。

 キーワードの検索画面下をタップすると、天気やニュースヘッドラインを表示するほか、「その他のヘッドラインを表示」をタップすると、国際、国内、経済といったカテゴリ別のニュースを表示することができる。なお、ニュース機能は、MSNニュースアプリと異なり、Bingのアルゴリズムを使用している。

 地図機能は、ルート検索のほか、喫茶店、公園、コンビニエンスストアといった周辺施設の表示が可能。また、デバイスを振ると、話題のキーワードをランダムに選定して検索した結果を表示する。

「Bing」アプリをiOS向けに提供
天気のほか、Bingのアルゴリズムに基づいたニュースを表示
「Bing Maps」を内包しており、現在位置や経路検索が可能
スマートフォンを振ると話題のキーワードをランダムに選定して検索する

(山川 晶之)