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デジタルネイティブ世代、スマホに熱中するもSNS利用は意外と慎重?

〜「SNSマナー知らない」30〜40代は約13%

 一般財団法人国際IT財団は、10〜69歳の男女1067名を対象にスマートフォンの利用実態調査を行い、その結果を発表した。いわゆる「デジタルネイティブ世代」は、他の世代と比べて利用時間が長い一方、SNSで知らない人と“繋がる”ことにデメリットを感じる割合が高いなど、独特の傾向が浮かび上がったとしている。

スマートフォンの利用に時間を使い過ぎていると感じる人の割合

 調査は、角川アスキー総合研究所協力のもと、2014年9月4〜9日にウェブアンケート形式で行われた。内訳は男性538人、女性529人。ただし、10〜19歳男性65人に対し、40〜49歳女性が109人となるなど、年代別の回答者数は必ずしも同数ではない。

 設問数は全30問におよぶが、今回の調査では1995年以降に生まれた10〜19歳をデジタルネイティブ世代と定義し、その回答を軸に分析を行った。

 10代のスマートフォン利用時間は1日あたり93分で、すべての世代で最も長かった。テレビの視聴時間よりもスマートフォン利用時間が長かったのは10代のみ。また、スマートフォンの利用に長い時間を使ってしまっていることを残念だと回答した人は全世代平均で40.2%だが、10代に限っては70.5%に達した。

 ソーシャルメディアを利用している709人に対しては、知らない人とソーシャルメディア上で関わることにメリットとデメリットのどちらを感じるか聞いた。全世代の平均では、22.7%がメリット、31.7%がデメリットだと回答。対して、10代でメリットがあると回答したのは15.0%、デメリットは43.0%だった。その他設問なども総合すると、10代はSNS自体に利便を感じつつも、見ず知らずの人間との関係構築には比較的慎重という。

 その一方で、10代の41.1%がサイト上の情報の信頼性について「情報発信元を意識したことがない」と回答している。

 ソーシャルメディアの利用マナーに関する設問では、全世代の10.5%が「習ったことはないし、注意すべき点やマナーも知らない」と回答した。しかし世代別比較では、10〜19歳では5.4%、20〜29歳で5.8%だったのに対し、30〜39歳は13.2%、40〜49歳は13.9%となっており、若い世代だからといって必ずしもマナーを知らない人が多い状況ではなかった。

 一般的に、10代の人間関係は家族や友人、教師などに限定されており、社会人と比べて狭い。報告書では「10代が限られた人間関係の中でもソーシャルメディアの特性を理解し、慎重になっていることの表れ」だと分析している。

ソーシャルメディアにおいて知らない人と関わることについての回答
ソーシャルメディアのマナーを知らないと回答した人の割合

(森田 秀一)