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「.tokyo」ドメインの不正サイト初めて確認、ブランドバック販売の詐欺サイトで悪用

 新gTLD「.tokyo」のドメイン名を使った不正サイトが2月11日に見つかった。トレンドマイクロ株式会社が18日、明らかにした。同社がこの新gTLDの悪用事例を確認したのは、これが初めてだという。

 「.tokyo」は「東京」を表すgTLD(generic Top Level Domain:分野別トップレベルドメイン)として、2014年4月より提供されているもの。こうした地理的名称による新gTLDは地域ブランドイメージの向上にもつながるため、「.tokyo」は2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて情報を発信するツールとしても期待されている。「.tokyo」の公式サイトによると、現在、同gTLDには約3万3000件のドメイン名が登録されているという。

 トレンドマイクロによると、今回確認した不正サイトはブランドバックを販売する詐欺的な偽サイト。2月11日から2月16日までの間に約1万1800件のアクセスがあったことを確認しており、このうち日本からと判別できるアクセスが約7800件あったという。

トレンドマイクロが初めて確認した「.tokyo」ドメインの不正サイト

 「ウイルスバスタークラウド」などトレンドマイクロのセキュリティ製品では、すでにこのサイトへのアクセスをブロック済み。同社ではインターネットユーザーが取るべき対策として、危険なサイトをブロックしてくれるセキュリティ製品を導入すること、また、不審なサイトへのアクセスや怪しいメールの開封を控えることを挙げている。

(永沢 茂)