テレワーク、空いた時間でなにしてる?

自転車青切符時代の自己防衛策に!! 自転車用ミラーをいろいろ比べてみた【ぼっち・ざ・ろーど!その8】

 4月から始まった自転車の青切符について、ここがおかしいんじゃないの? という部分を前々回書いた。すると自転車が車道を走るのは怖い、危ない、という声が多かったので、いつから自転車が車道を走る話になったのかを前回書いた。

 いろいろと書いたが、クルマも自転車もどっちも乗る筆者としては、実のところ今回の青切符制度自体はおおむね好意的にとらえている。ルールはみんなが知って、そして守るから意味があるので、この機会に自転車乗りもクルマのドライバーも、ちゃんとルールを覚えてほしいと思っている。

 実のところ筆者はまだ一度も取り締まりをしている様子を見たことがないのだが、以前と比べると、イヤホンを付けながら走っている人を見る機会が減ったので、ある程度の効果はあったのだと思う。

 ただ、4月も下旬になると、普通にイヤホンを付けて走っている人、スマホを持ちながら走っている人、無灯火で走っている人を連続して見かけることがあった。あくまで偶然だとは思うが、身の回りで実際に取り締まりが行われないと、結局うやむやになって、有名無実化していくんじゃないかという気もしている。

4月から加わった新ルールは怖い!!

はみだし追い越し禁止の道では自転車を追い抜くときもセンターラインをはみ出してはならない、ということになっているのだが、果たしてこんなに見通しの利く道にそれは必要なのか?

 一方で筆者がロードバイクで走っていての感想だが、4月から加わった“1m以上の間隔が取れない場合はゆっくり抜く”というルールが、状況によってはかなりつらい、怖いと感じている。

 片側1車線で歩道もないような山間の道、センターラインは黄色のはみ出し追い越し禁止という状況を走っていたときのこと、後ろからきたクルマに抜かれるシチュエーションがあった。

 そのクルマのドライバーはセンターラインを越えないギリギリを走っているのだと思うが、クルマと筆者の距離はそこそこ近い。筆者も怖いので、できるだけ左に寄るが、山間の道なので路側帯には木の枝やら砂利がたまっていてハンドルが取られやすい状況。

場所によっては路側帯に木の枝や砂利がたまっている場所も。こういう場所はパンクの恐れもあるし、太い枝を踏むと転びそうになって怖い

 そんな状況なので、こちらとしては早く追い抜いていって欲しいのだが、そうはならずジワジワと抜いていく。足元はガタガタだしクルマとの距離は近いしで「いやー、もう早く行ってくれぇ(汗)」と心の中で叫んだ。

 もちろんそのドライバーは交通ルール通りに走っているので、ドライバーを責めるつもりはない。だが、自転車側としては、これは予想以上に恐怖だと感じた。

 そしてその後に来たドライバーは、対向車のいないタイミングで、黄色線を大きくまたぎつつ、自転車との距離を十分にとって速やかに追い越していってくれた。

 後者のドライバーは、はみ出し追い越し禁止のセンターラインを越えているので違法だ。ただし、抜かれるときの筆者の感覚としては、明確にこちらの方が安心だった。砂利や木の枝が落ちている道路の端まで無理に寄ることもなく、十分な間隔を持って、かつスムーズに抜き去ってくれる。以前ならこれが普通であまり意識することもなかったが、改めて双方の抜かれ方を経験してみて、後者の違法な抜かれ方のほうが、少なくとも筆者にとっては、圧倒的に怖くなかった、というのが率直な感想だ。

 もちろん見通しの利かないカーブなど、はみ出し追い越しが危険な場所があるのは分かる。ただ、今回の場所は直線で見通しも利くし、交通量も少なく、側道もないような場所で、黄色線にする必要がどれだけあるのか疑問に感じる道路であった。

 以前のように、自転車も走れる歩道を積極的に使う状況であれば、とりあえず「はみ出し追い越し禁止にしておいたほうが安全」というロジックが当てはまったかもしれないが、自転車の車道走行を徹底するのであれば話は変わってくる。はたして本当に黄色線にすべきなのか、全国的にセンターラインの見直しが必要だろう。

 あるいは、停車中のバスや駐車車両など、止まっている車両を避ける場合には、黄色線をまたいでも問題ないと定められているので、これを自転車まで拡大してもいいと思う。もちろん対向車がいないことが大前提なのは間違いないが、それは停車中のバスを抜く時も同じこと。重大な事故が起きる前に、守ることで安全になるインフラ、あるいは交通ルールに直していただきたいものだ。

後方から来るクルマをミラーで確認したい!!

 などと一人のロードバイク乗りが言ったところですぐにルールが変わるとは思えないので、本稿ではその自衛手段として、自転車用のミラーについて紹介したい。

 筆者のロードバイクにはドロップハンドルのバーエンドに装着するミラーを付けている。加えて後方レーダーも付けていて、車両が近づいてきた場合にサイクルコンピューター上にどれぐらいの距離に何台のクルマがいるのかが見えるようにしてある。

ロードバイクはバーエンドにBUSCH&MULLER(ブッシュ&ミューラー)「CYCLESTAR 901/2」を装着
レーダーで監視し、サイクルコンピューターに後方車両の存在を通知できるMagene(マージーン) L508 レーダーテールライト

 特に交通量が少ない山道などを走っている場合にレーダーはとても有益だ。そういう状況だと音が頼りになるが、同時に前からもクルマが来ていると、そちらの音に埋もれて後方からの車両接近に気がつかないことがある。また、後方から何台かが連なってきた場合も、1台が行って安心したらもう1台後ろから来る、なんていうことがある。

 それがレーダーがあると、音が聞き取りにくい状況でも後方車両の接近が分かるし、何台か連なっている場合にもそれが見えるので、安心感が大きく違う。

 ただ、交通量が多い道だと、常にレーダーにクルマがいる状況なので、あまり意味がない。こうしたときはミラーがあることが大いに役に立つ。だからレーダーがあればミラーはいらないということはなく、レーダーとミラーの2台体制が有効だ。

 そんなわけでロードバイクのミラー環境は構築できているので、今回はもう1台のクロスバイク用にミラーを検討してみた。

 これまでは、クロスバイクに乗るときは、ヘルメットに付けるタイプのミラーを使っていた。ただ、これは頭を動かすとミラーの位置も変わってしまうので、目だけを動かしてミラーを覗きつつ、頭を動かして見たい角度に合わせるという、なかなかにテクニックが必要なもの。そのうえ、肩越しに見るのでフード付きの服や、リュックを背負った場合に全然後ろが見えなくなるなど、あまり使い勝手がよくなかった。

ヘルメットに付けるタイプのミラー
見え方のイメージ。実際にはミラーのサイズが小さいので、もっと小さくて見えにくい

 そこで、自転車そのものに装着するミラーを検討した。

 選んだのは2つ。1つは以前使っている人を見かけて気になっていた、ブリヂストンのスポーツ車用バックミラー BM-MT。これはスポーツ自転車向けのコンパクトなタイプで、しかもハンドルの下側に付けるというもの。装着したときに目立ちにくく、いかにもなミラーを付けたくない人には気になる存在だ。

 もう1つは、筆者が調べた時点でAmazonの自転車用ミラーでベストセラーだったRBRLのバイクミラー。これはいわゆる自転車用ミラーだが、面白いのが回転する構造で、駐輪するときなど内側にクルッと回せば、幅の限られる駐輪場にも置くことができる。

ブリヂストンのハンドル下に付けられる変わり種ミラー

 まずはブリヂストンのスポーツ車用バックミラー。この製品が面白いのが、通常だとハンドルの上側にミラーが付くが、これはハンドルの下側にミラーがくる(上側に装着することもできる)。こうすることで、ぱっと見ではミラーが付いている感じがなく、スポーツ自転車でハンドル回りをごちゃごちゃさせたくない人には、なかなか気になる製品なんじゃないだろうか。

ブリヂストンのスポーツタイプバックミラー
ミラーの反対側は砲弾状になっていて空気抵抗は少なさそう。アームはスチール製
バンド部分は樹脂製でハンドル径22.2mmに対応。滑りやすい場合はハンドルにビニールテープを巻いて使う
ミラー部は幅92mmほど、高さは46mmほどであまり大きくはない

 実際に装着してみても、存在感が薄く、ぱっと見には気がつきにくい。ミラーがコンパクトなのも効いているだろう。それと空力的にも少しは良さそうな形状でもある。このあたりがスポーツ車向けというゆえんだろうか。

装着状態。サイズの小ささもあるが、取り付け位置がハンドル下のため目立ちにくいのがいい
自分から見た時の様子。いかにもなミラーを付けたくない人にはオススメかも

 ただ、使ってみると、ちょっと小さく感じた。ハンドルの上に付けた場合と比べると、ハンドルの下側の場合、運転中の目からの距離が遠くなる。加えてミラー自体も一般的なミラーと比べると小さめなので、結構見える範囲が狭い。特に縦方向が短いのでなかなか位置調整がシビアだ。

実際の視界のイメージ。実際にはミラー自体が遠いのでもう少し小さく見える。必要な情報は得られるが見やすいかというとやや微妙

 ただ、そうは言ってもロードバイクのバーエンドに付けているようなタイプよりは大きいし、ガラス製のミラーはゆがみもない。ゆとりはないが、必要十分な機能は持っているといったところだろう。例えミラー面が小さかったとしても、走行中に後方から来るクルマが目視で確認できるのは、それだけでも十分に心強い。

日本語が怪しいけどなぜかAmazonで人気のバイクミラー

 もう1つ試したのは、RBRLというブランドのバイクミラー。Amazonの製品ページを見てもらうと分かるが、今どき珍しいぐらいに怪しい日本語、漢字が並ぶ製品紹介で、これはダメなんじゃないかという気がしたのだが、筆者が見た時点で自転車用ミラーのランキング1位、1000件以上の評価があって、平均でも4.2と高い。サクラのレビューというわけでもなさそうだ。他にこれという製品も見つけられなかったので、ダメならダメでネタにしようという思いで買ったのだが、これがなかなか良かった。

RBRL バイクミラー(右側)

 まず最初に残念なポイントとして、説明書は英語しかない。ただ、Amazonの製品ページに取り付けの動画(YouTube)があるので、英語が読めなくても分かるだろう。

 それ以外はおおむね好印象だ。

 本体、特にアームの部分やクランプまでが全てアルミ製なので、かなりしっかりした印象。バリが多いとか出来が悪い感じはないし、ネジ穴部分にはゴム製のキャップもあって、その収まりもとてもよく、見た目的なチープさは皆無だ。

 鏡面取り付け部など、可動部分はネジで締め付けられるようになっているので、すぐに首が動いてしまう、という場合も対策できる。実際には最初からちょうど良い締め具合になっていたので、調整の必要はなく、将来的に緩んで来た場合にも調整ができる、という言い方が正しいだろう。

アルミ製のアームや樹脂製のミラー裏側も全体的に質感は高く、安っぽさは感じられない
ミラー部とはボールジョイントになっていて、ネジで締め込み具合も調整できる
アームのヒンジで鏡面を外側や上側に調整可能。ネジで締め付けるので走行の振動で曲がるようなことはない
クランプもアルミ合金製で、樹脂製のスペーサーによって22.2mm、23.8mm、25.4mmのハンドル径に対応
鏡面は幅が約120mm強、高さ65mm強といったぐらい
ネジ穴を隠すためのカバー、これも精度が良くてピッタリはまる
カバーの位置を合わせるために凹凸も用意されるなど、細かいところまでよく作られている

 ただ、気になったのは、ハンドルへの取り付け方。動画を見ると、ブレーキレバーとシフトレバーを緩めて内側に移動させ、できたすき間にミラーを取り付けることになっている。先のブリヂストンの場合、シフトレバーなどはもとの位置のままで、その内側にミラーのステーを取り付けていたので、なぜわざわざシフトレバーを移動させるのか?

 それで試してみたのだが、先のブリヂストンのミラーと比べるとクランプ部分がやや出っ張っているので、ブレーキレバーと干渉してしまうことが分かった。そのため、シフトレバーとブレーキレバーを内側に移動させて、その外側にミラーを付ける必要があったのだ。

 ただ、筆者のクロスバイクが油圧ブレーキで、ブレーキレバーが大きいので、普通のワイヤー引きのブレーキレバーであれば干渉しないかもしれない。

 また、こうした場合にシフトレバーとブレーキレバーがハンドルグリップから遠くなってしまうのが気になっていたが、これについては、実際に使ってみたらほとんど意識することはなかった。ただ、手が小さい人だと、もしかしたら気になるかもしれない。

取り付けるためにはブレーキレバーとシフトレバーを2cmほど内側に寄せる必要がある
開けたスペースにミラーを取り付ける
装着した状態。仮にブレーキレバーの内側にミラーを付けようとすると、ブレーキレバーの油圧シリンダーの出っ張りと干渉してしまうのが分かるだろう
反対側から見たところ。ただ、油圧ではないワイヤー式のブレーキレバーなら干渉しなさそうな気もする

 そんなわけで実際に装着してみる。調整範囲が広いので、鏡面がより外側になるように調整もできる。その方が後方は見やすくなるが、狭い場所を通るような時にぶつかりそうな気もしたので、筆者はハンドル幅とほぼ同じ程度に調整した。

装着状態。ミラーはハンドル幅と同じぐらいの幅になるようにした

 その結果、ミラーの1/3ぐらいに自分が写るような形にはなったが、それでもこれまで試したどのミラーよりも見える範囲が広く、視認性もいい。ミラーが目から近い位置にあるから、鏡の大きさ以上に鏡面が大きく見えるし、走行中の視線移動が少ないのもいい。

見え方のイメージ、鏡面は広いしブレもないし見やすい

 アームの途中に位置調整用のヒンジが設けられるが、ネジで締め込んで固定する形なので、グラつくことはない。アルミ合金製のアームはたわむこともなく、おかげで走行中も無駄に鏡像が揺れることもなくてとても見やすい。

 見た目的にはいかにもミラーが付いています、という感じで、好みもあるだろうが、実際に使ってみると、「見やすさは正義!」だと実感する。

 特に筆者のクロスバイクはハンドルも黒いしブレーキレバーなどもみんな黒なので、黒いこのミラーは意外と後付け感がなく、よく似合っている印象だ。ただ、クラシカルなバイク、シルバーのハンドルやブレーキの自転車などだと、似合わないかもしれない。

ミラーとしての存在感は強いが、色も黒なので、ハンドルとの統一感はある

 そしてこのミラーの最大の特徴が、クランプとアームの間に360度、一方向にだけ回転する機構が付いていること。ノッチがあって、ある程度の力を入れないと回らないようにはなっているのだが、例えば狭い場所を通り抜けるとか、駐輪場でとなりの自転車にぶつかってしまうような場合には、クルッと180度回せばミラーの出っ張りが内側にくる。また、走行中にもしも歩行者などと接触してしまった場合も、クルッと回ってくれるので、安全面でも意味があるだろう。

ミラーが外側に出っ張っていても
クルッと回して内側に倒せるから狭いところでも安心

 そんなわけで、総じてとても良い印象だ。Amazonの製品ページの日本語が怪しすぎたので、最初はダメかと思っていたが、いい意味で期待を裏切られた。

 そして今回は右側ミラーだけを買ったのだが、使ってみるとかなり快適。後ろを振り向かなくても後方の状況がすぐに分かるというのは、かなり安心感が違う。そして実際に使ってみると、実は左折する時など、左後方を見たいシーンも結構あって、左側のミラーも買えばよかったと思っている(左右1組みのセットだと安い)。

テレワークで余裕ができた時間を有効活用するため、または、変化がなくなりがちなテレワークの日々に新たな風を入れるため、INTERNET Watch編集部員やライター陣がやっていることをリレー形式で紹介していく「テレワーク、空いた時間でなにしてる?」。バックナンバーもぜひお楽しみください。