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空孔コア光ファイバーを用いて広帯域 の1芯双方向伝送に世界で初めて成功、沖電気・ライテラ・慶應義塾

次世代PONシステムのプロトタイプと、空孔コア光ファイバーの検証の様子

 沖電気株式会社(OKI)、古河電工グループでファイバー関連製品ブランド「Lightera」製品の製造を手がけるライテラジャパン株式会社(Lightera)、学校法人慶應義塾の3者は5月26日、空孔コア光ファイバーを用いた次世代光回線の実証結果として、1.26μm~1.58μmの広帯域波長多重信号の1芯双方向伝送に世界で初めて成功し、最適な収容切替による消費電力の最小化を確認したと発表した。

 一般的な光ファイバーでは、コア部分に石英ガラスなどの素材が採用されているが、空孔コア光ファイバーでは中心に文字通りの空孔があり、空気がある光ファイバー。光は、ガラスを通る際に空気中と比べてスピードが約30%低下し、光の強さや波長に関しても制限を受けるとされる。そのため、より高速・大容量通信に対応する光ファイバーとして、空孔コア光ファイバーが注目されている。

 今回の実証は、慶應義塾が川崎タウンキャンパス内に設置したオープンラボ「未来光ネットワークオープン研究センター」を活用し、総務省の研究開発プロジェクト「グリーン社会に資する先端光伝送技術の研究開発:JPMI00316」の一環として行われた。OKIが中心的に開発した次世代光回線システムのプロトタイプと、Lighteraが開発した空孔コア光ファイバーを組み合わせ、行われている。

 実証では、1本の空孔コア光ファイバーを用いた、1.26μm~1.58μmの広い帯域にわたる多重信号通信に成功し、最適な収容切り替えによる消費電力の最小化も確認した。実用化された場合、トラフィックの増大に対応しながら、電力を10分の1まで低減可能と見込まれるという。

 これを受け、沖電気では次世代PONシステムや空孔コア光ファイバーの特徴を生かしたユースケースの研究を推進し、100G-PONやIOWNに必要となるアクセスシステムの実用化を目指して、研究開発・商品開発に取り組む。また、ライテラでは空孔コア光ファイバーの特性改善と量産化を進め、慶應義塾では「未来光ネットワークオープン研究センター」などを活用し、さまざまなユーザーとの実証を進める。