テレワーク、空いた時間でなにしてる?
夏野菜を植える時期が来た!! たった半畳分の家庭菜園でスペース効率よく野菜を育てる方法【はんじょう農場その1】
2026年5月1日 12:12
自転車にクルマにと多趣味な筆者だが、今回は家庭菜園の話をしたい。GWと言えば、夏野菜を植える時期で、今年は例年より早く植え付けが終わったので、その様子を執筆することにした。それなりに役立つ情報もあると思うので、参考にしていただければ幸いだ。
10年前に戸建てを建てたときに、少しでも家庭菜園をやりたいと思って、庭に小さいながら畑を作った。そのサイズたるや僅か0.8m 2 弱、畳にすれば半畳ほどの小さなもので、付けた名前は「はんじょう農場」。半畳ほどでも繁盛するほど実らせたい、とか思って付けた名前だ。
たったそれっぽっちの畑で、と思われるかもしれないが、それまでマンションのベランダにプランターを並べていた身からすると、これっぽっちでも全然違う!! プランターで育てやすい、という野菜苗を選び、できるだけ大きいプランターを選んでみても、できる実は小さいものばかり。それが露地栽培になったら今までの苦労はなに? と思えるほどよく実がつく。住宅地の真ん中で日当たりもよくないものの、育てる野菜の種類や育て方を工夫すれば、これが結構楽しめている。
といっても最初から順風満帆だったわけではない。いろいろな野菜を試して、中から調子のよさそうなものを選んでいったという感じで、10年やってようやくこれという形になってきた。
具体的には夏はナスとキュウリとゴーヤ。冬は早生のタマネギ。GWに夏野菜を植え、秋茄子まで楽しんだら11月頭にタマネギを植えて二毛作で楽しんでいる。
冬はタマネギ一択、ほったらかしでも育ってくれる
まず冬の野菜について。
いろいろ試行錯誤していて、以前はジャガイモなどの春野菜もやってみたが、夏野菜を植えるタイミングまでに収穫ができないので断念。また、にんにくもやってみたが、冬は日当たりが悪いせいかあまりうまく育ってくれなかった。そんな中、タマネギだけはあまり日当たりがよくなくてもそれなりに育ってくれたので、以降冬はタマネギ一択にしている。
そのタマネギも、最初は夏野菜前に終わらせるために極早生種を使っていたが、とう立ち(花芽が伸びてしまうこと)してしまう割合が高く、試しに早生にしてみたところ、だいぶとう立ちしにくい様子なので、最近は早生を選んでいる。
ただし、早生だと収穫時期が少し遅くなるので、夏野菜の植え付けまでの時間が取れない。そこでたい肥や石灰などは、すぐに植え付けできる完熟たい肥や有機石灰を選んで、肥料を混ぜて数日寝かせただけで夏野菜を植え付けている。本当は土作りに時間をかけたほうがいいのだが、狭い家庭菜園ではこうするしかない。それでもこれまで問題らしい問題にはなっていない。まぁ運がよかっただけかもしれないが。
さて、今年はというと、例年より春先の気温の上昇が早かったせいか、4月20日ごろにはタマネギが収穫可能になった。とう立ちしたのが2つ、小玉なものを除いても30個程度の収穫。昨年隣接する家が取り壊されて、冬でも少し日当たりがよくなったせいもあるのだろうが、かなり大玉が収穫できた。
苗代や肥料代などで1000円ぐらいはかかっているので、そこまで利益が出るほどではないが、なにしろタマネギは育てるのが楽なのがいい。タマネギ専用の長期間持つタイプの肥料を使えば、最初に肥料をやったあとは追肥も不要。タマネギ用のマルチ(地面を覆うビニールシート)を敷けば、雑草もほとんど生えてこないから、最初だけがんばったらあとはほったらかし。冬の寒い時期に畑仕事をしないで済む。
根を深く張るナス、浅く張るキュウリとゴーヤ
夏野菜は例年だとナスを2株とキュウリ1株、ゴーヤを1株にしている。いろいろ試した結果なのだが、実はこれが狭い畑を効率的に使うのにいい組み合わせになっている。
まずは根っこの張り方。野菜によって根の張り方に違いがあって、ナスは下へ下へと深く根を張るのに対して、キュウリとゴーヤは土の表面近くに浅く根を張る野菜。なので、狭い畑であってもナスとキュウリ&ゴーヤは根が喧嘩しないのだ。
そして地上についても、ナスはその場で枝葉を伸ばしていくのに対して、キュウリとゴーヤはつる性の植物、つる用のネットを張っておけばそこにつるを伸ばして縦横無尽に広がっていく。そこで、幅1.8mほどあるネットをそのまま畑の真上に設置するのではなく、半分ずらして、半分は畑の上、残り半分は畑の外に来るようにネットを敷設。あとは生えてきたつるを横方向に誘引していくことで、畑の広さは半畳ほどしかないものの、キュウリやゴーヤは、畑の外にも枝葉を広げることができるようになる。残りの半分のネットのないスペースにナスを植えているので、ナスの日当たりも確保できるというわけ。
ただし、ネットを南側にもっていくと背の低いナスが日陰になってしまうため、順番としては、南側からナス、ナス、キュウリ、ゴーヤという順番で植えることになる。そうすると隣り合うキュウリとゴーヤの根が喧嘩してしまうようだ。
初期の育ちはキュウリのほうが早いので、キュウリが先に根を伸ばすのだろう、7月頃はキュウリは一気に育って毎日たくさんの実をつけるが、それと比べるとゴーヤの初期の育ちは悪い。
ただ、8月中旬ぐらいになると今度はキュウリの勢いが弱まって、それを機にゴーヤが猛威を振るい始める。目に見えるネットの上でもゴーヤの枝葉がどんどん広がっていくのに対して、キュウリは曲がった実しかつけなくなり、そのまま枯れてしまう。その後、ゴーヤは10月に入るぐらいまで実をつけ続ける、というのが我が家のパターンになっている。
ほかの畑を見ているとキュウリももう少し長く実がなっているようなので、おそらく終盤はゴーヤの勢いにやられて衰退も早くなっているんじゃないかと思う。毎年最後にゴーヤを抜くと、畑の隅々まで根を広げているので、目に見えない土の中でもキュウリ対ゴーヤの対決が行われているのだろう。
ただ、家族にとってはキュウリのほうが人気だ。毎朝採れたてのキュウリに味噌とマヨネーズをつけてボリボリ食べるのが我が家の夏の日課となっている。加えて子供はゴーヤがあまり好きではないので、今年はゴーヤはやめてキュウリ2株にしてみた。
これで2株のキュウリがともに長く続いてくれるといいのだが、果たしてどうなるのかはやってないと分からない。今どきは家庭菜園の方法もYouTubeなどでいろいろ情報が手に入るが、結局我が家とまったく同じ環境はないので、最後はやってみないと分からない。うまくいくこともあればいかないこともあるが、まぁそこが意外と面白さだったりもする。
それとナスの品種にもこだわっている。
最初ナスは千両二号という、たぶん家庭菜園ではもっともメジャーな一般的なサイズのナスを育ててみたのだが、ナスはキュウリと違って実が大きくなるのが遅い。そうすると、今日は1つだけ取れた、みたいなことになるわけだが、普通サイズのナスが1つだけ採れたところで家族3人で食べるには少なすぎる。
そこで今選んでいるのが庄屋大長という品種。これはナス1本が30㎝ぐらいの大きさになる巨大な品種なので、ナス1本取れれば食卓を飾るのには十分だ。しかも焼きナスにするとめちゃくちゃうまい!! 広い畑で何株もナスを育てられるなら問題ないが、家庭菜園で1株や2株だけナスを育てるなら、庄屋大長はおすすめだ。
ほかに苗で気を使っているところとしては、接木と呼ばれる苗を選んでいる。これはより強い品種の根っこと庄屋大長などの茎を接ぎ合わせて作った苗のことで、普通の苗より3倍ぐらいの値段になる。
それでもこれを選んでいるのは連作障害対策として。本当は同じ畑で同じ種類の野菜を育て続ける(連作)と、育ちが悪くなるというのがある。広い畑であれば、畑を三分割とか四分割して育てる場所をローテーションさせることで、連作を防ぐのだが、わずか半畳の畑ではとても無理。そこで高くても接木の苗を選ぶようにしているのだ。
そんな工夫もあって、たった半畳の家庭菜園でも毎年結構おいしい野菜を食べられている。毎年ナスとゴーヤが大量にとれると揚げびたしにして、これがめちゃくちゃうまいのだが、今年はゴーヤがないのが残念。
それと今年は子供の要望で、ミニトマトをプランターで育てることにしている。トマトは乾燥した環境のほうが甘い実をつけると言われていて、水も控えめがいいらしい。そんなわけで、水と肥料がたくさん必要なナスやキュウリと同じ畑には植えられないし、あえてプランターにして、雨の日は軒下に入れる、という運用で育ててみるつもりだ。
家庭菜園というと、自分で育てていくら分お得、みたいな話をされることもあるが、個人的にはあまりそこは考えないようにしている。
例えばそれぞれの野菜専用の肥料、あるいは病気や連作に強い接木苗など、コストがかかっても手間がかからない、失敗しにくいものを選ぶようにしている。
というのもたくさん育てる農家さんと違って、1株しか植えていないキュウリがダメになると精神的なダメージが大きいからだ。そうなると翌年にやる気がなくなってしまう。なので、コストを抑えることより、とにかく失敗しない、今年もたくさん採れた、おいしく食べられたと思えることを大事に楽しんでいる。たぶんそれが、家庭菜園を長続きさせるコツなんじゃないかと思う。
テレワークで余裕ができた時間を有効活用するため、または、変化がなくなりがちなテレワークの日々に新たな風を入れるため、INTERNET Watch編集部員やライター陣がやっていることをリレー形式で紹介していく「テレワーク、空いた時間でなにしてる?」。バックナンバーもぜひお楽しみください。













