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福岡市がWi-Fi自販機設置、ストリート公衆無線LANサービス提供、災害時にはカンパンも供給

 福岡市は14日、ストリートの自動販売機による公衆無線LANサービスの提供開始を発表した。屋外に設置された自動販売機でのサービス提供は、同市では初の取り組みだという。

 同日、NTTグループのテルウェル東日本株式会社が提供するWi-Fi機能付き自動販売機を、市内1カ所(博多区上川端町13-8 NTT西日本博多DOIMACHIビル前)に設置した。「Fukuoka City Wi-Fi」のアクセスポイントとして、半径30メートルの範囲で接続できるようになっている。Fukuoka City Wi-Fiは、氏名とメールアドレスを登録することで誰でも無料で利用可能。なお、無線LANの暗号化は施していない。

 Wi-Fi自動販売機の横には、カンパンやレスキューキットなどの収納庫を設置しており、災害発生時には災害救援ベンダーおよび防災ステーションとして機能する。登録者以外にもFukuoka City Wi-Fiが解放されるほか、収納されている非常食や防災用品、自動販売機に備蓄されている飲料が無料で取り出せる。

 福岡市は同日、日本電信電話株式会社(NTT)との包括連携協定の締結も発表した。Wi-Fi、デジタルサイネージ、ビーコンなどを活用した観光・防災情報の発信のほか、地域活性化や市民サービス向上など、福祉・教育分野における社会の課題に対し、ICT技術による解決に取り組んでいくとしている。

(永沢 茂)