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日本上陸の「Netflix」、フジテレビと合同会見、オリジナルコンテンツの制作・供給で合意

 今秋より日本市場に参入する映像配信サービス大手の米Netflixと、株式会社フジテレビジョンとの合同記者会見が17日、東京・お台場のフジテレビ本社で開催され、オリジナルコンテンツの制作・供給で両社が合意したことが発表された。

 Netflixは、テレビ番組や映画を配信するサブスクリプション型の動画配信サービスで、世界50カ国でサービスを展開している。今年2月、日本市場への参入を発表。日本のテレビ番組や映画のほか、Netflixのオリジナルコンテンツを配信するとしていた。

株式会社フジテレビジョン常務取締役の大多亮氏(左)とNetflix株式会社代表取締役社長のグレッグ・ピーターズ氏(右)

 オリジナルコンテンツの第1弾として、「テラスハウス」新シーズンなど2作品を、テレビ放送に先駆け、Netflixの日本でのサービス開始と同時に独占配信する。これに向け、テラスハウスの公式サイトにおいて17日より、世界中から新たな住人の募集を開始する。

 フジテレビでは「全世界に広がるNetflixのサービスによって、フジテレビのコンテンツを国際的に配信することで、世界中の人々に視聴していただける機会が増え、フジテレビのブランディングを高める重要な機会だととらえている」としている。

「テラスハウス」の新作「TERRACE HOUSE NEW SEASON COMING(仮)」を制作。海外からも住人を募集する
Netflixと共同で制作する完全オリジナルドラマ「アンダーウェア」。下着業界に入った女性のサクセスストーリーを描く

日本でのサービス開始時期は「今秋」から変更なし、料金もリサーチ中

 記者会見では、株式会社フジテレビジョン常務取締役の大多亮氏と、Netflix株式会社代表取締役社長のグレッグ・ピーターズ氏が登壇した。大多氏は「Netflix側からオリジナルドラマを作らないかという声がかかった。日本市場におけるアドバイスなどを行いながら、2つの作品を制作することとなった」と協業の経緯を説明。また、「Netflixが10〜20代の若い層を狙うこともあり、フジテレビとの親和性があると考えた」としている。

 ピーターズ氏は、フジテレビとの協業理由について「素晴らしいコンテンツクリエイターでありつつ、素晴らしい視聴者層を抱えている。彼らのコンテンツが多くの視聴者に愛されているのが魅力」としたほか、「未来のテレビのあり方について、革新的なことに挑戦していこうとするチャレンジャー精神に共感した」としている。なお、フジテレビ以外での番組制作については、まだ決まっていないとして発言を避けた。

 質疑応答では、無料視聴に慣れている視聴者が料金を支払ってまでコンテンツを視聴するのかという質問が出た。これについて大多氏は、「私も同様の感想だったが、WOWOWやCSなど見たいチャンネルがあれば視聴者は料金を支払う。最後は商材が決め手であり、これはNetflixもフジテレビオンデマンドも共通」として、オリジナルコンテンツの重要性も含めて述べた。

 ピーターズ氏は「お金を払ってまで見たくないという人もいるかもしれないが、中にはインターネットTVに興味や可能性を見出す人がいるかもしれない。そういった人たちに素晴らしい充実したコンテンツを届けるのが大事だ」と述べたほか、「日本のオーディエンスを拡大するには時間もかかるかもしれないが、(今回の合意が)ひとつの大きなきっかけになる」とした。

 なお、日本でのサービス開始時期については、2月に発表した「今秋」以上に具体的な日時は決まっていないという。また、料金についても、日本のマーケットをリサーチ中とのことで、回答を控えた。Netflixでは、日本への参入を足がかりに、来年からアジアでの展開も予定している。

(山川 晶之)