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人混みが嫌い/好きな人に朗報、「Yahoo!地図」アプリに「混雑レーダー」装備、人の多さを地図上でヒートマップ表示
(2015/9/24 12:17)
ヤフー株式会社は24日、「Yahoo!地図」の無料iOS/Androidアプリをアップデートし、新機能「混雑レーダー」を追加した。
ヤフーが125×125mメッシュで算出した国内エリアの混雑状況を、青~ピンクの11段階のグラデーションのヒートマップとして地図上に表示する。データは、6時から25時まで20分間隔で更新。画面上のスライダーを動かすことで過去3時間分を参照できるほか、3時間前から現在までを連続再生して混雑エリアの動きを把握することも可能だ。
駅、大型ショッピングセンター、サービスエリア/パーキングエリア、遊園地、テーマパーク、動物園/植物園、水族館、野球場など全国約3万の施設については、5段階の「混雑指数」も表示する。Yahoo!地図アプリの検索結果一覧において、その施設の混雑指数が人型アイコンで表示される。
混雑レーダーは、ヤフーが提供している「Yahoo!防災速報」アプリをインストールしている端末からの位置情報をもとに、各エリアに実際にいる人の数を推定したものだ。Yahoo!防災速報のユーザーは約400万人おり、個人を特定できないかたちで、その位置情報を混雑レーダーに活用しているという。そのため、実際の混雑状況とは異なる場合があるとし、あくまでも目安として利用するよう注意を促している。また、具体的な人口密度の目安も提示していないほか、もとになるYahoo!防災速報の位置情報データがないエリアもあり、そのエリアは白っぽく表示される。
ヤフーによると、「Yahoo!検索」で検索されるワードの分析結果から、お出かけ先の混雑状況に対する関心の高さがうかがえるという。例えば「東京ディズニーランド 混雑」「東京スカイツリー 混雑」「ららぽーと富士見 混雑」などのように、テーマパークや大型商業施設などの多くの施設で、第2検索ワードとして「混雑」が上位にランクインしているというのだ。
一方、Yahoo!地図では従来より、お出かけに関する幅広い課題を解決するための情報を提供してきたとしており、似たようなレーダー機能として、地図上で雨雲の動きを確認できる機能「雨雲レーダー」をすでに提供している。今回追加した混雑レーダーは、お出かけにかかわる大きな関心事の1つである“混雑”という課題を解決する第一歩として提供開始したものだとしている。
混雑レーダー機能についてヤフーでは、お出かけ先の混雑状況を事前チェックすることで、「これから行こうと思った場所が混んでいる。避けておこう」といった判断ができると説明。また、花火大会などのイベントの前後や、鉄道のトラブルが発生した際などに、混雑している駅を回避するのにも役立つとしている。
逆に、「ここはいつもよりも人が集まっている。何かあるのかな、行ってみよう」というような使い方も考えられるとしている。