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蕎麦屋の看板も読めるように……“変体仮名”習得アプリ、早稲田大学とUCLAが開発

変体仮名あぷり

 早稲田大学文学学術院は、変体仮名の美しさを再発見し、読む能力をゲーム感覚で身に付けられるという無料iPhone/Androidアプリ「変体仮名あぷり」を近日中にリリースすると発表した。英語版「The Hentaigana App」も、共同開発者のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)によって米国・欧州など向けに配信される。

 早稲田大学が所蔵する室町時代〜近世の写本の中から変体仮名のサンプルを1文字ずつ抽出して素材として使用。変体仮名、字母(変体仮名の元となる漢字)、読み方を一問一答方式で学べるようにした。正答率が蓄積されて文字ごとの理解度を把握できるほか、苦手な文字を指定して集中的に練習する機能も備える。

 早稲田大学によると、一部の研究者・専門家などを除き、多くの人々が明治以前に用いられていた変体仮名を読むことができないという。変体仮名あぷりにより、「日本文化に興味のある大学生・大学院生のみならず、古典の授業を受講している中高生、また日本美術、日本史、書道等々に関心を持つ一般の方に、日本の仮名文字の豊かさを再発見する機会を提供する」としている。

 同アプリは、柳井正氏(株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)の寄付を受け、早稲田大学とUCLAが共同で行っている「柳井正イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト」の一環で開発したもの。同プロジェクトの運営委員であり、UCLAアジア言語文化学部准教授/早稲田大学訪問准教授である日本文学研究者のマイケル・エメリック氏らが出席し、今週、アプリについての記者発表会を開催する予定。

【追記 2015/10/29 21:15】
 28日、「変体仮名あぷり」のAndroid版がGoogle Playでリリースされた。iOS版も追ってリリース予定。

(永沢 茂)