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日本発の囲碁ソフト「Zen」を深層学習で強化、半年〜1年でGoogle「AlphaGo」と勝負

 株式会社ドワンゴは1日、日本発の囲碁AIを開発する「DeepZenGoプロジェクト」を発表した。プログラマーの尾島陽児氏が開発した囲碁ソフト「Zen」をベースに、ディープラーニングを活用した新たな囲碁ソフトを開発。半年から1年かけ、Googleの「AlphaGo」に対抗できるレベルに持って行くのが目標。

 AlphaGoの論文発表後、尾島氏らはこれに対抗する囲碁ソフトを開発するため、ディープラニングの強力な開発環境が必要と判断。ドワンゴにディープラーニング用GPUサーバーファーム「紅莉栖」の提供協力を求め、同社がこれを快諾した。さらにプロジェクトには、将棋ソフト「PONANZA」の開発者である山本一成氏、AIの研究を手掛ける東京大学大学院特任准教授の松尾豊氏および同校の学生らによる有志も合流。公益財団法人日本棋院もプロジェクトに協力する。

(向かって左から)株式会社ドワンゴ会長の川上量生氏、将棋ソフト「PONANZA」開発者の山本一成氏、Zen開発チーム代表の加藤英樹氏、東京大学大学院特任准教授の松尾豊氏、公益財団法人日本棋院理事長の和田紀夫氏

 Zen開発チーム代表の加藤英樹氏によると、Zenの新バージョンでもすでにディープラーニングを活用しており、それまで弱点だった序盤が強化されたというが、AlphaGoに対してレーティングで500程度の差がある計算で、勝率は3〜4%。現状では「それだけの差がある」とする一方で、シミュレーション技術やクラスター並列ではZenの方が上回っているとしており、ディープラーニングによるパターン認識を強化すれば、AlphaGoに対抗できるとみている。

(永沢 茂)