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Microsoft、Skype向け人工知能ボットのプレビュー版と開発フレームワークを発表

 3月30日に米国サンフランシスコで開催されたイベント「Microsoft Build 2016」の基調講演で、「Skype Bots」と呼ばれる新プラットフォームが発表された。

 Skype Botsは、文字だけでなく、音声や映像などのSkypeの機能を活用した3Dキャラクターボットをユーザーに提供できるプラットフォームサービス。

 Skype Botsのプレビュー版は、最新版のWindows/iOS/Androidの各クライアントアプリより提供が開始されているが、利用可能な国は米国、カナダ、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、インド、シンガポールのみで、現時点では日本は含まれない。

Skype for Windowsを利用して「Skype Bot」を追加する場合の例

 プレビュー版のSkype Botsは、Skypeアプリの連絡先タブにあるフローティングアクションボタンから検索や追加ができ、新着ニュースを発信する「Bing News」や音楽情報を知らせる「Bing Music」など、機能の異なるそれぞれのボットとの対話が可能となっている。

 さらに、開発者向けに、ボット開発用のフレームワーク「Microsoft Bot Framework」も公開された。これを用いると、Skypeに限らずメールやSMS、LINEなどを利用したボットが開発できる。

自然言語解析を活用した3DキャラクターとSkypeでやり取りできる

 また、パーソナルアシスタント「Cortana」の機能をボットに組み込むためのMicrosoft Azureのランタイム「Cortana Intelligence Suite」もあわせて発表された。これにより、ルールベースの自然言語解析や、機械学習を用いた自然言語解析の機能をボットに組み込めるようになるという。

今回発表された技術をベースとした未来のSkype Botのイメージ動画

(岩崎 宰守)