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世界初の南大西洋横断光海底ケーブル、NECが建設開始、40Tbpsで2018年に稼働開始予定

 アフリカのアンゴラと南米のブラジルを接続する、世界初の南大西洋横断光海底ケーブルの建設がスタートした。アンゴラテレコムなどが出資するAngola Cablesと日本電気株式会社(NEC)が締結したプロジェクト「SACS(South Atlantic Cable System)」によるもので、総延長は約6200km。最新の光波長多重伝送方式により1波長あたり100Gbps、建設時設計容量として40Tbps(100Gbps×100波長×光ファイバー4対)の伝送が可能だという。2018年の稼働開始を予定している。

「SACS」敷設マップ

 NECによると、石油やダイヤモンドなどの資源を背景にアンゴラが経済成長するのに伴って国際通信が急増。特にブラジルおよびブラジル経由での米国との通信が可能な国際通信ケーブルの整備が求められているという。SACSは、ブラジル側の陸揚げ地フォルタレザにおいて、米国に繋がる海底ケーブルとも接続する。

 NECは過去40年で地球5周分・延べ20万kmを超える海底ケーブルの敷設実績があるとしているが、SACSは同社にとって大西洋で手掛ける初のプロジェクトになる。

(永沢 茂)