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「脱VMware」の技術基盤をOEM提供、InfiniCloudがスタート

 InfiniCloud株式会社は、データセンター事業者向けに、同社のプライベートクラウド「High Response Private Cloud(HRPC) 6Gf」の技術基盤を提供する「OEMパートナー制度」を、11月14日より開始した。

 これによりデータセンター事業者は、脱VMware向けに設計されたHRPC 6Gfと同等のIaaSサービスを、データセンター事業社のブランドで販売し、ソブリンクラウド(データや操作などに主権を持つクラウド)として展開できるようになる。

 パッケージには、HRPC 6Gfのハイパーバイザーやオーケストレーションシステム、サーバー本体をはじめ、ストレージサービスや一部のネットワークサービスなどのサービスが含まれる。

OEMパートナー制度で提供する範囲

 提供形態として、基本としては、OEMパートナーのデータセンターにHRPC基盤を敷設してサービスを提供する。

 また、OEMパートナーが必要とする場合は、InfiniCloudの新規リージョンにも位置づけることで、InfiniCloudがOEMパートナーの設備を新規リージョンとして販売することも可能だという。

OEM提供形態

 本制度により、データセンター事業者様は迅速かつ効率的にプライベートクラウドサービスを展開できる。またInfiniCloudは、パートナー企業との協業を通じて、多様化するクラウドニーズに応え、市場拡大を目指す。

OEMパートナーの商流

 HRPC 6Gfは、VMwareベースのプライベートクラウドからの移設手段の選択肢の一つとして、オープンソースハイパーバイザーを利用して設計されたプライベートクラウド(IaaS)基盤。同社のエンタープライズ向けクラウドサービスの6世代目第4版となる。オープンソースハイパーバイザー(KVM/Xen)をベースとしつつ、独自に安定性を重視したカスタマイズを行い、データ主権がある「ソブリンクラウド」となるように設計したという。