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オンプレのQNAP NASとクラウドの仮想化NASを同一IP空間でL2延伸接続、大容量データバックアップサービス「QuTScloud on InfiniCloud by PALTEK」提供開始

 大容量クラウドストレージサービス「InfiniCLOUD」などを展開するInfiniCloud株式会社は8月21日、オンプレスミスNASのデータをクラウドNASでバックアップするサービス「QuTScloud on InfiniCloud by PALTEK」を発表した。株式会社PALTEKおよびQNAP株式会社と連携して提供するもの。顧客のオンプレスミスのQNAP NASと、InfiniCloudデータセンターのクラウドに構築した仮想化NAS(QuTScloud)を閉域網で接続。「安全かつ高速・簡単にバックアップを行う」としている。

 クラウドNASは、オンプレミスのQNAP NASと同一IP空間でシームレスに接続可能(Private Connect機能)で、QNAP NASと同じ利用感のWebUIを採用。QNAP NAS(QTSおよびQuTS hero)の機能を用いて簡単にバックアップが行え、バックアップのスケジューリングも自動化できる。

 両者の接続は、インターネット回線を使用せずに、NTT NGN網を用いた閉域L2ネットワークで行う。クラウドNASの容量は、20TBからPB(ペタバイト)クラスまで10TB単位で拡張可能。料金は、回線を含む月額定額制のプランとなっており、データ転送量による従量課金はない。

 「高水準の堅牢なデータセンターに閉域網で接続し、データを転送することで、万が一の事態に備えた事業継続計画(BCP)策定において、有効なソリューションとなる。データを多く抱える個人事業主から、大企業まで多くのユーザーがご利用可能。」(InfiniCloud株式会社)

 また、「公開前コンテンツなど、特に情報流出に敏感なゲームや映像制作の現場のニーズに応えることができるサービス」(QNAP株式会社Managing DirectorのJack Yang氏)でもあるとアピール。8月21日~23日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)で開催中のコンピュータエンターテインメント開発者向けイベント「CEDEC2024」に出展しており、サービス紹介やQuTScloudとNASを活用したデモ展示を行っている。