ニュース

NECと富士通、光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express」建設完了

 日本電気株式会社(NEC)と富士通株式会社(富士通)は、日本とフィリピン、香港、マレーシア、シンガポールを結ぶ、総延長約7800kmの大容量光海底ケーブルシステム「Asia Submarine-cable Express(以下ASE)」の当初予定していた全区間の建設完了を発表した。

 ASEは、NTTコミュニケーションズ株式会社、フィリピンのPhilippine Long Distance Telephone Company、マレーシアのTelekom Malaysia Berhad、シンガポールのStarHub Limitedから、NECと富士通が2011年1月に受注した。

 日本、フィリピン、マレーシア、シンガポール間については、すでに2012年8月に建設を完了し、サービスを開始している。今回の香港への接続をもって、アジアの主要都市を結ぶ大容量(40Gbps、最大15Tbps)の海底ケーブルシステムとして、NTTコミュニケーションズをはじめとする通信事業者のサービスに利用される。

 敷設にあたっては、NECが海底機器(海底ケーブル、海底中継装置、OADM分岐装置)、海底監視装置と給電装置を担当、富士通が波長多重伝送端局装置とネットワーク監視装置を供給。ASEには最新の40Gbpsデジタルコヒーレント伝送技術が採用されている。

(工藤 ひろえ)