NTTデータ、IC運転免許証を使った本人確認サービス「BizPICO」
「BizPICO」で表示するデータの例 |
株式会社NTTデータは27日、IC運転免許証を活用した本人確認サービス「BizPICO」の提供を開始した。免許証内のICチップからデータを読み出し、クラウドに保存されている暗号用公開鍵をもとに照合することで、免許証偽造やICチップ内データの不正書き換えが行われていないか確認できる。行政機関、金融機関、携帯電話会社の窓口などでの利用が想定されている。
IC運転免許証は2010年1月からすべての都道府県で発行を開始。券面の表示を偽装しても、ICチップ内に保存された免許証情報と比較すれば不正の有無が発見できるため、信頼性が高いとされる。
BizPICOでは、免許証暗証番号を入力し、名前や生年月日、顔写真画像を端末に読み込ませることができる。また、読み出しデータが改ざんされていないかを、オンラインで照合可能。ICチップには免許証データから生成したハッシュ値、それを都道府県公安委員会の秘密鍵をもとに暗号化した電子署名が保存されている。これをBizPICO運営のクラウドに保存されている同委員会の公開鍵で復号し、ハッシュ値が変動していないかチェックする。
このほか、データおと改ざん確認の結果を「証跡情報」として電子的に保存する機能にも対応。インターネット接続できる環境があり、対応する非接触ICカードリーダーおよび専用ソフトを準備すればBizPICOが利用できる。サービス利用料は、改ざん確認が1件あたり5円、証跡情報の保存が1件あたり100円。
関連情報
(森田 秀一)
2010/9/28 12:50
-ページの先頭へ-