イー・モバイル、下り42Mbps「EMOBILE G4」を11月19日開始


 イー・モバイルは、下り最大42Mbpsの通信速度を謳うデータ通信サービスを11月19日より開始する。新たにブランド名を「EMOBILE G4」とし、USB接続型のデータ通信端末「D41HW」を発売。対応エリアは当初31の主要都市をカバーする。同社はまた、Android搭載スマートフォン「HTC Aria」を投入することも明らかにしている。

 理論値で下り最大42Mbpsを実現するデータ通信サービスは、同社がこれまでデモンストレーションなどを通じてアピールしてきたサービス。新たにブランド名を「EMOBILE G4」として、11月19日より展開する。28日には記者向けに発表会が開催され、イー・モバイル代表取締役社長のエリック・ガン氏が説明を行った。

 通信方式はDC-HSDPAで、同社がこれまで提供してきた高速データ通信サービスである、下り最大21Mbpsのサービスの約2倍の速度を実現。実効速度についても、21Mbpsのサービスの2倍程度になるとしている。また、基地局にDC-HSDPAに対応した改修を行うことで帯域が増えるなど、既存のほかのサービスを利用しているユーザーにもメリットがあるとしている。

 42Mbps対応エリアは、当初で関東、東海、関西、北海道、九州の31の主要都市をカバーし、2010年度内に人口カバー率40~50%を目指す。既存のHSDPAと互換性が保たれており、「EMOBILE G4」の対応端末は日本全国のイー・モバイルの通信エリアで利用できる。

 なお、ブランド名の「G4」については、「G」にはGlobal、Generation、Growthといった意味が込められており、「4」には同社にとって第4世代のサービスである点、42Mbpsの4といった意味が込められている。

「EMOBILE G4」の2つの特徴エリア展開
通信速度はフィールド上の実測値も公開
42Mbpsで国内最速をアピールD41HWはさらに小型化

料金プランは21Mbps向けの価格で据え置き

 料金プランは「EMOBILE G4」ブランドで新たに設定されるが、これまで提供してきた21Mbps対応の料金プランと内容は同等で、価格を据え置きながら速度を向上させた形になる。これにより、現行の21Mbps対応の料金プランは11月18日で提供を終了し、既存ユーザーは自動的に「EMOBILE G4」ブランドの42Mbps対応料金プランに移行する。なお、42Mbpsのサービスを利用するには、対応エリアにて、「D41HW」など対応端末を用意する必要がある。

 主な料金プランは、長期契約割引「にねんS」の契約の場合、「G4 データプラン B」が月額4480円、「G4 データプラン」が月額5580円、「G4 スーパーライトデータプラン」が月額900~5980円などとなっている。なお、2011年6月以降は利用できる容量が月5GBまでに制限されるほか、P2P、一部のストリーミング動画、VPN通信など、これまで同様にプロトコルで利用が制限されている通信がある。

データ通信端末「D41HW」

D41HW

 対応端末として、Huawei製のUSB接続型データ通信端末「D41HW」が11月19日に発売される。ボディは「D02HW」よりも一回り小型になっており、USBケーブルでパソコンに接続して利用する。価格は「にねんS」の契約の場合で1万9980円。

 通信速度は、下り最大42Mbps、上り最大5.8Mbps。3Gの国際ローミングに対応する。対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.5~10.6(32bit)。

 大きさは約40×78×15.5mmで、重さは約33g。

「D41HW」は通信速度計測のデモンストレーションを行った
HTC Nippon代表取締役社長のデビッド・コウ氏(左)とイー・モバイル代表取締役社長のエリック・ガン氏(右)。手にしているスマートフォンは「HTC Aria」で、ガン氏は左手に「D41HW」も持っている

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(太田 亮三)

2010/10/28 17:40