リコーの「quanp」、ID登録していない人ともファイル共有可能に
株式会社リコーが提供するオンラインストレージサービス「quanp(クオンプ)」は10月29日、専用クライアントソフト「クオンプ オン」とウェブブラウザーから利用する「クオンプ ネット」をバージョンアップした。
今回のバージョンアップにより、ユーザーがquanpにアップロードしたファイルを、quanpにID登録していない相手とも30日間共有可能になる「ゲスト共有」機能を追加。共有用のURLと暗証番号を共有したい相手にメールで送信し、相手はURLと暗証番号で30日間ファイルにアクセスできる。
これまでもquanpではファイル送信機能で、無料のトライアルコースでも100MB/ファイル10個/送信先10人までの一括送信が可能だったが、一度に送信できるファイル数や送信先の制限があった。
このため、より多くの容量/ファイルをより多くの相手と気軽に共有したいというユーザーの要望に応えるため、共有相手はユーザー登録の必要がないゲスト共有機能を実装したもの。
quanpでは写真に任意のタグを複数付けることが可能で、このタグを「プレイス」として管理する。たとえば、同窓会で撮影した写真には、「同窓会」と「2010年」のプレイス(タグ)登録をして、「同窓会」でも「2010年」でもアクセスできる。
ゲスト共有機能では、ゲスト共有するプレイスを設定し、そのプレイスにあるファイルを共有する形になる。
無料のトライアルコースのユーザーは、ゲスト共有プレイスを同時に1つまで設定可能。有料コースは月額300円のスタンダードコースと、月額980円のクオンタムコースの2つがあるが、いずれもゲスト共有プレイスは10個まで設定できる。
このほか、今回のバージョンアップでは、専用クライアントソフト「クオンプ オン」で自動アップロードでフィルタリングに対応。自動アップロード設定したフォルダの中で、アップロードするファイルを拡張子で指定可能となった。、「クオンプ オン」ではプレイスマップのデザインも改善、プレイスのファイル数の表示などが可能になった。
また、ウェブブラウザーで利用する「クオンプ ネット」では、これまでファイルのアップロード/ダウンロードの際は、対象のファイルを1つずつ指定する必要があったが、一括アップロードに新たに対応した。
ゲスト共有の設定をすると発行される共有URLと暗証番号を、ふだん使っているメールソフトで送信する | URLと暗証番号をもらったゲストはウェブブラウザーでファイルを一覧できる |
プレイスマップで、そのプレイスに入っているファイルの数が表示されるようになった | 「クオンプ ネット」では一括アップロードが可能に |
関連情報
(工藤 ひろえ)
2010/10/29 12:00
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