AKB48所属アイドルらのTwitterをまとめて表示「ホリプロガールズ」


「ホリプロガールズ」記者発表会

 芸能プロダクションの株式会社ホリプロは12日、所属女性タレントらのツイート(Twitter)を一元化して掲載するポータルサイト「ホリプロガールズ」を公開した。AKB48在籍タレント、ホリプロスカウトキャラバンのグランプリ受賞者ら23名が随時投稿を行う。会員登録不要で誰でも閲覧可能。手持ちのTwitterアカウントを利用して、コメントを付けることもできる。

女性アイドル7人が登場、Twitterをどう使う?

「ホリプロガールズ」のサイトイメージ

 ホリプロガールズは、女性利用を考慮した可愛らしいデザインが特徴。ページデザインのカスタマイズが限定的な「Twitter」(twitter.com)に対し、ホリプロガールズではきらびやかなイメージを強調した。

 TOPページには参加タレント全員のツイートを時系列で表示。さらにツイートと投稿画像のサムネイルを同時表示するなど、利便性の向上も図っている。PC、携帯電話、スマートフォンのいずれからも閲覧・利用が可能。

 12日開催の記者発表会には、ホリプロガールズを利用する女性タレント23名の中から、足立梨花、桃瀬美咲、小島瑠璃子、宮崎美穂、佐藤すみれ、仁藤萌乃、石田晴香の7名が登場した。


(左から)仁藤萌乃、足立梨花、佐藤すみれ(左から)小島瑠璃子、石田晴香

 Twitterをどのように使いたいかの質問に、足立さんは「Jリーグ関連の活動をしているので、ぜひスタジアムのどこにいるかをつぶやきたい」とコメント。桃瀬さんも「いまフォロワー数が2万2500件くらいになっていて、Twitterがお仕事にも繋がってきた。今後はJK(女子高生)のリアルな言葉を伝えたい」と答えた。また、自らニコニコ動画好きをアピールする石田さんは「いまどんな動画を見ているか、つぶやければ」と語った。

 小島さんは「つぶやきシローさんのTwitterが大好き。英語に苦心しながらレディー・ガガのTwitterも読んでます」と、日常的な利用法を披露。佐藤さんは「AKBの先輩のツイートを良く読んでいるので、自分もそれを参考にしていきたい」と話している。

 一方、どのような人たちにTwitterを読んで欲しいかを聞かれると宮崎さんは「K-POP好きなので、KARAさんに読んでもらえるよう、韓国語でもつぶやけるようになりたい」とコメント。仁藤さんは「私の発言はもちろん、ホリプロガールズそのものも世界で注目されるように頑張りたい」と語っていた。


(左から)桃瀬美咲、宮崎美穂記念撮影の一コマ

“ソーシャルメディア時代のファンサイト”目指す

 ホリプロガールズの企画立案には、企業マーケティングなどを担当する2人組ユニット「オガワカズヒロ」の小川和也(グランドデザイン&カンパニー株式会社CEO)、小川浩(株式会社モディファイCEO)の両氏が参画している。

 発表会冒頭で挨拶に立った小川和也氏は、TwitterやSNS、ブログなど各種ソーシャル系サービスが次々に誕生している状況を踏まえ、「そのいずれとも均等にバランス良くつきあっていくためには、芸能プロダクション主導のサービスが必要になってくるだろう」と指摘。また、安心してツイートするための管理機能を付加するなど、タレントとプロダクション双方のニーズに応えるサービスだとアピールした。


グランドデザイン&カンパニー株式会社CEOの小川和也氏「ホリプロガールズ」のシステムイメージ図

 一方、小川浩氏は「“ソーシャルメディア時代のファンサイト”がホリプロガールズ」と説明、その詳細を語った。実際の運用システムは、株式会社モディファイで開発した「SM3」および「RTポータル」というプラットフォームを使用。同プラットフォームは、2009年10月にスタートした「Girlslog」でもすでに運用されている。

 ホリプロガールズとTwitterは基本的に連動しており、コメントの付加やリツイート(RT)はいずれのサイトにも反映される。また、各タレントはTwitterの本サイトを使わずに、SM3に対してログインないしメール送信することでツイート可能。ITに詳しくないユーザーでも十分利用できるという。iPhone向けの無料Twitterクライアント「Twitter for iPhone」でも、アカウント設定時にAPIキーを付加しておけば直接ツイートできる。

 このほか、タレントの投稿内容をマネージャーら第三者が承認してから本サイトへ反映させる設定にも対応。また、現在はTwitterとのみ連動しているが、SM3自体はその他の主要SNSへの投稿にについてもすでにサポート済みとなっており、タレントもしくは運営側の判断次第で機能拡張可能という。

 ホリプロの金成雄文氏は「設立50周年を迎えた弊社では、ウェブ事業を重点テーマに掲げて部署の新設などを行っている。ソーシャルメディアにも注目しており、今回ホリプロガールズを立ち上げたが、基本的に我々はネット初心者」と、現状を率直に説明。その上で「テレビ、ラジオ、舞台などネット以外の領域を基軸にしてきたこともあり、わからないことも多い。少しずつ勉強しながら、新しいビジネスモデルを確立していきたい」と新サービスへの期待感を示している。


株式会社モディファイCEOの小川浩氏ホリプロの金成雄文氏

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(森田 秀一)

2010/11/12 19:08