グルーポン、「バードカフェ謹製おせち」問題を受け今後の対応発表


 クーポン共同購入サイト「GROUPON」で注文を受け付けていた「謹製おせち」の配送が遅延したり、商品内容の事前の説明が異なるといった苦情が相次いだことを受け、グルーポン・ジャパン株式会社は5日、今後の対応を発表した。

 問題となった商品は、バードカフェが提供した「謹製おせち」。定価2万1000円の商品が1万500円で2010年11月25日正午に発売され、500セットが完売した。商品は12月31日11時ごろに配送される予定だった。

 グルーポンによれば、「配送が遅延している」「商品の内容について点数や量、盛りつけなどが写真など事前の説明と異なる」といった苦情、問い合わせ、報告が12月31日24時までに92件寄せられていたという。

 クーポン購入者に対しては全額返金するとともに、5000円相当のチョコレートやアイスクリームギフト券、花カタログギフト、グルーポン利用チケットのいずれか1つをお詫びの商品として用意することを発表している。

 今回の問題の原因についてグルーポンは、バードカフェの品質管理や製造管理、配送管理などが十分適切であることを見極められなかったためと説明。また、購入者の問い合わせ窓口がメールのみだったことも、事態の把握と対応の遅れにつながったとしている。

 なお、バードカフェは以前にも3度、食事券などのクーポンをGROUPONで販売しており、その際には問題がなかったという。グルーポンはこれまでも、GROUPON掲載店舗の審査を行っていたというが、「バードカフェは過去の実績があったことに加え、おせち料理のクーポンは初めてということもあり、管理体制の甘さを見極められなかった」としている。

 今後の対策としては、GROUPON掲載店舗に対する事前審査を厳格化するとともに、クーポン購入者からの専用お問い合わせ窓口を設置するとコメント。また、社内教育および業務管理体制をより一層強化するとしている。


関連情報

(増田 覚)

2011/1/5 17:43