日本医学放射線学会、水道水の健康影響に関するQ&Aを公開
東京都葛飾区の金町浄水場で23日に採取した水道水から、厚生労働省が定める乳児向け飲用基準の暫定規制値(1キログラムあたり100ベクレル)を超える放射性物質が検出されたことを受けて社団法人日本医学放射線学会は24日、水道水の健康影響に関するQ&Aをサイト上で公開した。
Q&Aは4項目で構成されており、「妊婦が乳児の基準を超える放射線量を含む水を飲んだ場合は、おなかの子には影響はでないのでしょうか」「乳児の基準を超える放射線量を含む水を飲んでも、母乳は大丈夫なのでしょうか」など、妊娠中の女性や乳幼児を抱える家族に向けた内容となっている。
胎児への影響に関する質問に対しては、23日に東京都水道局が発表した放射性物質の濃度の水を妊婦が飲んでも、胎児への「健康影響はありません」と回答。母乳に関しては、今回のようなごくわずかな量の放射性物質が含まれる水道水を母親が飲んでも、母乳には「さらに少しの量が含まれるだけ」として、乳児の基準値を超えることはないとしている。
Q&Aではさらに、「水の煮沸、ろか、長期間の保存で放射線量は減るのでしょうか。減るとした場合、どの程度減るのでしょうか」「基準を超える水を料理に使用して料理を乳児に与えることは、問題ないでしょうか。また、何歳から大丈夫なのでしょうか」という質問が掲載されている。
なお、東京都は24日、同日午前6時に採取した金町浄水場の水道水に含まれる放射能の測定結果が、乳児向け飲用基準の暫定規制値を下回る79ベクレルに低下したと発表している。
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(増田 覚)
2011/3/24 18:30
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