マウスドラッグで津波被災前・後の空中写真を動的に比較、国土地理院が公開


 国土地理院が、東日本大震災の津波被災地の新旧空中写真を動的に比較できるページを公開している。画像の中央にある新旧写真の境目をマウスドラッグで左右にずらすことで、被災前・被災後の写真を切り替えることが可能だ。浸水による地形の変化や建造物の損壊状況などを確認しやすく、被災地の清掃活動や復興支援活動への活用が期待される。

 被災前の写真は1970~1980年代と少々古い写真が多いが、一部2008年に撮影されたものもある。被災後の写真は3月12日前後および4月前半に撮影されたものが収録されている。提供範囲は岩手県が10カ所、宮城県が8カ所、福島県が1カ所。沿岸部が中心だが、石巻駅周辺や仙台空港周辺もある。

公開当初の新旧写真比較ページ。画像は小さいが、写真全体を見渡すことができ、一覧性もある

 この動的な仕組みによる新旧写真比較は6月3日より公開していたが、15日にリニューアル。画像サイズを大きくするとともに、被災前・後を切り替えられる画像に加え、地図と被災後の写真を同様に切り替えられる画像も追加した。

リニューアル後の新旧写真比較ページ。画像サイズが巨大になり、地図との比較画像も追加された




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(片岡 義明)

2011/6/16 11:00