既に25%のマシンはIPv6接続準備済み、ISPはIPv6対応の検討を、APNIC調査


 アジア太平洋地区のIPアドレスを管理するAPNICは20日、APNICの研究機関がIPv6の接続性について実施した調査から、少なくとも25%のマシンは既にIPv6接続の準備ができているとする結果を発表した。

 この調査は、IPv6への対応状況を確認できるツールとしてAPNICが配布している「IPv6 Capability Tracker」の結果に基づくもの。ツールはJavaScriptで記述されており、アクセスしたユーザーのIPv6対応状況が確認できる。

 APNICでは調査の結果、世界中のマシンのうち少なくとも25%は、既にIPv6接続の準備ができていると説明。これらのマシンは、IPv6によるインターネットへの接続性は欠けた状態となっており、古いルーターを使っているか、多くの場合はISPがIPv6接続を提供していないことが原因だとしている。

 また、1万台のうち3台以下の割合だが、IPv4とIPv6のデュアルスタックに起因する問題が見られたが、この割合は古いシステムのアップグレードに伴って減少傾向にあるという。

 APNIC事務局長のPaul Wilson氏は、「我々はISPに対して、この結果を参考にして機器のリプレース計画を検討することを推奨する。今後は、すべてのアップグレードされた家庭向け装置をIPv6対応にしなければならない」とコメントしている。


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(三柳 英樹)

2011/6/21 13:26