「Word Web App」が共同編集に対応、Wordの特性に合わせた反映方法を採用


 米Microsoftは7日、「Office Web Apps」の中のワープロアプリ「Word Web App」を「SkyDrive」で使用した場合に、共同編集を行える機能を追加したと発表した。

 この機能は、すでにワープロソフトの「Word 2010」「Word for Mac 2011」で利用できることから、これでブラウザー、Windows PC、Macのいずれの環境からでも、ネット上でWordドキュメントを共同編集できることになる。また、「Excel」と「OneNote」でも、SkyDriveを利用した場合に共同編集はすでに可能だ。

 共同編集は、SkyDrive上でWordドキュメントを開いた場合に利用でき、特別な操作は必要なく、共同編集者がいる場合には通知がポップアップする。

 この共同編集で特徴的なのは、入力している文字がリアルタイムに表示されるわけではないということだ。ある編集者がドキュメントのある行で編集を始めると、その部分がロックされて編集中であることが他の編集者に通知される。その部分の編集作業が終わると、編集されたことがわかるように緑色にハイライトされて、他の編集者のドキュメントにも反映される。

 同じOfficeドキュメントでも、OneNoteでは、編集内容がリアルタイムに反映される方が好まれているのに対して、Wordドキュメントでは、まとまっていない考えが他の編集者に見られることは好まなれないことがわかったため、このような方法を採用したとしている。

 MicrosoftはOffice Web Appsの機能を段階的に改良している。6月30日にはOffice Web Apps SP1を公開し、Internet ExplorerとFirefoxに加えて新たにGoogle Chromeをサポート。編集モードからのWordドキュメントの印刷や、「Excel Web App」へのグラフ挿入、OpenDocument形式のサポートなど、機能追加を行っている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/7/8 12:36