欧州で人気の音楽サービス「Spotify」がついに米国上陸
スウェーデンの音楽サービス「Spotify」が14日、米国でサービス開始を発表した。現時点で米国でのサービスは招待制で、有料/無料の3つのサービスプランを提供している。招待制であるため、多くの著名アーティストなどがSpotifyを利用したことを話題にしており、早くも注目が集まっている。
Spotifyは、欧州7か国でサービスを提供しており、登録会員数は1000万人以上、有料会員数は160万以上で、特に有料会員数が多いことが特徴だ。IFPIの調査によれば、欧州ではiTunesに次ぎ、デジタル音楽売上2位の座を占めている。音楽レーベルからライセンスを受けているため、ユーザーは合法的に音楽を聴くことができ、アーティストに対しても対価が支払われていることから、音楽の購入や聴取方法を変えつつあると各方面から注目を集めている。
Spotifyは、登録されている数百万の楽曲を、バッファリングなしで即座にストリーミング聴取できる。好きな音楽をプレイリストに登録でき、そのリストを公開、共有できる。リストを友人にFacebookやTwitter、メール、SMSなどで共有することもでき、そのため自分の知らなかった楽曲を新たに知ることもできる。
音楽を無料で聴けるサービスの上に、月額4.99ドルのSpotify Unlimitedサービスでは、無料サービスでは表示される広告表示がなくなり、ストリーミング楽曲数制限が撤廃される。さらに月額9.99ドルのSpotify Premiumサービスでは、携帯電話やデスクトップでもオフライン再生が可能となるほか、音質も改善、独自コンテンツも提供され、インターネットラジオプレーヤーなどのオーディオシステムでも視聴可能となる。
米国では、Coca-Cola、Sprite、Chervolet、Motorola、Reebok、Sonos、The Dailyが、Sptifyの最初の広告パートナーとなった。これらのブランドは、今後数カ月間、Spotifyを利用したキャンペーンを展開するとしている。
iTunesが音楽の聴き方を変えたように、欧州ではSpotifyが若者の音楽文化を変えつつある。世界最大の音楽市場である米国でSpotifyが受け入れられるのか、米国だけでなく、世界が注目している。
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(青木 大我 taiga@scientist.com)
2011/7/15 12:05
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