Androidタブレット向け「Firefox」のデザイン公開


Androidタブレット向けFirefoxのデザインイメージ

 Mozillaのユーザーエクスペリエンスデザイナーを務めるIan Barlow氏は30日、Mozillaモバイルチームが現在開発を進めている、Androidタブレット端末向けFirefoxのデザインを公開した。タブレット端末向けFirefoxは現時点で一般には公開されておらず、公開予定日も設定されていない。

 Barlow氏が公開したデザインは、Android版Firefoxの基本的デザインを踏襲した上で、Android 3.0のデザインポリシーを生かし、Firefoxに慣れたユーザーも使いやすいように、見なれた大きな「戻る」ボタンや、タブの形などを踏襲している。

 ロケーションバーは、メニューがタブ構造になっており、ブックマーク、履歴、デスクトップと同期したコンテンツを素早く閲覧できる。携帯端末用のFirefoxでは、画面を広く使用するためにタブやメニューを極力表示しないように隠していた。しかしタブレットは画面が広いため、一部を表示しておくことができるようになった。

 ウェブサイトをランドスケープモードで見ている場合は、画面左側にタブ一覧とウェブサイトのサムネイル画像をいつも表示しておける。このため、左手の親指でタブを素早く切り換えながら、右手でウェブサイトをスクロールする、といった使用方法が可能になる。ポートレートモードでは、タブを画面トップのメニューの中にまとめて隠し、ブラウジング画面を最大限広げることができる。

 こうした開発版のスクリーンショットを、Barlow氏はFlickrでも公開している。

 Firefoxは、Appleの規約のためiPad版は開発していないが、Androidタブレット版はどれだけ利用されるかが注目される。特にGoogleの動向も注目される。GoogleもウェブブラウザーとしてGoogle Chromeを開発しているが、AndroidではGoogle Chromeはデフォルトブラウザーになっていない。GoogleがAndroid版Google Chromeの開発を進めれば、Mozillaとの間で開発競争が行われる可能性もある。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/8/31 11:47