個人クラウドサービス、約23%のユーザーがiCloudの利用を検討、ICT総研調査


 株式会社ICT総研は4日、パーソナルクラウドサービスの利用意向に関する調査結果を公表した。

 調査は、クラウドサービス事業者、関連企業への取材と、インターネットユーザー5600人へのウェブアンケート(8月末)の結果をまとめたもの。

 アンケート調査によると、パーソナルクラウドサービスの利用率は、Googleが16.4%、Windows Liveが14.2%、Evernoteが6.3%、Dropboxが5.6%、MobileMeが4.6%となった。サービス利用者の満足度は、Googleの無料版サービスが68.1ポイント(100点満点)で、有料版サービスも60.1ポイントと、最も高い満足度を示した。次いで高かったのは、Dropboxの無料版サービスの63.3ポイントだが、有料版サービスは52.9ポイントと満足度に差が見られる。

 アップルでは、パーソナルクラウドサービスについては、MobileMeを刷新してiCloudへの移行を予定している。アンケート調査では、iCloudの利用を検討している割合は、無料版サービスが20.1%、有料版サービスが2.6%で、サービス開始前の利用意向としては高く、アップルの新サービスへの期待感を示していると分析している。

 国内のパーソナルクラウドサービス推定利用者数は、2010年度末(2011年3月末)時点で1472万人、うち有料サービス利用者は232万人。今後の利用者数は、2011年度には33%増の1965万人、2015年度には3.8倍の5601万人に達し、有料サービスの市場規模も2010年度の126億円から、2011年度には194億円、2015年度には574億円に達すると予測している。


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(三柳 英樹)

2011/10/7 06:00