米Oracle、クラウド型CRMの米RightNow Technologiesを15億ドルで買収


 米Oracleは24日、米RightNow Technologiesを約15億ドル買収することで最終合意に達したと発表した。買収価格にはRightNowの現金・負債が含まれる。1株当たりの価格は43.00ドルとなっている。

 RightNowの取締役会は満場一致でこの買収に合意。今後、株主と規制当局の承認が得られ次第、2011年後半から2012年初頭までに買収手続きが完了する予定だ。

 RightNowはクラウド型CRMサービスを顧客に提供しており、一般的にはSalesforce.comの最大のライバルと目されている。

 Oracleは先日、「Oracle Public Cloud」を発表したばかり。これにRightNowの「CX Cloud Platform」を統合できる。また、RightNowの基幹CRMサービス、Facebookや他のソーシャルネットワークと連動した顧客サービス、コンタクトセンターを組み合わせることによって、Oracleは強力なクラウドベースのSaaS製品を提供できることになる。

 RightNowの買収について、Oracleデベロップメント担当エグゼクティブバイスプレジデントであるThomas Kurian氏は、「Oracleはフルレンジのクラウドソリューションを顧客に提供するために攻勢を強めている。その中には、セールスフォースオートメーション、ヒューマンリソース、タレントマネジメント、ソーシャルネットワーキング、データベース、Javaが含まれており、Oracleパブリッククラウドとして提供する。OracleパブリッククラウドにRightNowの先進的なカスタマーサービスクラウドを追加できたことは、非常に重要だ」とコメントしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/10/25 11:23