Google、検索技術の発展を6分の動画にまとめ~今後の3つのトレンドも提示
米Googleは28日、これまでのGoogleの検索技術の発展を6分ほどで振り返る動画を公開し、今後の同社の目標となる3つのトレンドをまとめた。
この動画には、Googleの発展に関わってきたエンジニアが登場して過去を振り返っており、Googleのサービスのわかりやすいまとめとなっている。また、Googleの誕生から現在に至るまでのグラフィカルな年表も併せて公開した。
Googleの誕生から現在に至るまでの年表 |
動画では、GoogleがLarry Page氏とSergey Brin氏のアルゴリズムによって生まれたこと、AdWords広告の開始、2001年9月11日の米国同時多発テロでリアルタイムの情報を提供できなかったことをきっかけにGoogleニュースが誕生したこと、画像がテキスト以外で初めて検索できるようになったこと、ユニバーサルサーチの難しさ、近年の動向などを、GoogleフェローのBen Gomes氏、Amit Singhal氏、バイスプレジデントのMarrisa Mayer氏を中心に、6分ほどにまとめている。
こうして過去を振り返ることによって、今後検索がどのように発展していくかを考えるきっかけになりそうだ。
Googleの検索技術の発展を6分ほどにまとめた動画 |
Googleが考える今後の3つのトレンドの1つ目は、ユニバーサルサーチだ。ウェブページだけでなく、画像、動画、ニュースなど異なる種類の情報を1つの検索結果として提供する。現在でも提供されているサービスだが、異なる種類の情報にどのように順位を付けるかに関しては、まだ根本的な難問が眼前に横たわっている。2つ目は「Quick Answer」だ。検索によってすぐに回答できる情報、例えば飛行機の発着時間、スポーツの結果、天気予報などの情報をさらに増やしたい考えだ。3つ目は、できるだけ素早く検索できるようにすることだ。現在ではGoogleインスタントやボイスサーチといったサービスが提供されている。
Ben Gomes氏は「スタートレックのコンピューターを開発する」ことを夢として挙げた。また、「台風が接近中に、最適な種まきの時期はいつだろうか」とGoogleに尋ね、「適切な回答を得られるようになれば素晴らしい」とコメントし、そうなればますます多くの人がさまざまなことをサーチエンジンに尋ねることになると期待している。
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(青木 大我 taiga@scientist.com)
2011/11/29 11:15
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