YouTube、学校向け動画サービス「YouTube for Schools」を発表


 米YouTubeは11日、学校で児童・生徒がYouTubeの教育的動画を視聴できるようにする新サービス「YouTube for Schools」を公開した。

 学校ネットワークでYouTube for Schoolsを登録すれば、児童・生徒に他の動画コンテンツを見せることなく、学校教育上適切で教育効果の高い動画コンテンツのみを視聴させることができ、YouTubeを教育に活用できるようになる。

 教師たちの協力のもとに、数学、科学、英語、美術、社会などさまざまな科目別・学年別に編集した300を超えるプレイリストが用意された。そのほかにもYouTube EDU、スミソニアン博物館、TEDなど、600のパートナーによる動画もこのサービスを通して視聴できる。

 現在、多くの学校ではYouTubeをネットワークから遮断している。視聴を許可している学校でも、児童・生徒がミュージックビデオや不適切な動画に目を奪われるといった問題も指摘されていた。こうしたことから、YouTubeのすべてのコンテンツを学校から視聴できるようにすることはできないという共通認識がある。

 しかし学校側がYouTube for Schoolsに登録すれば、再生できる動画の種類を限定でき、その結果、YouTubeの世界最高水準で有用な動画を、学習教材として利用できることになる。

 各学校は利用できるコンテンツをカスタマイズできる。YouTube EDU登録動画はデフォルトですべてにアクセス可能。その他のコンテンツに関しては各学校でプレイリストを作成し、それに含まれる動画だけを許可できる。また、コメントと関連動画は無効になっており、検索はYouTube EDUに限定されている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/12/13 11:26