米Microsoft、Excelによるマッシュアップ技術を公開


 米MicrosoftのExcel開発チームは15日、ExcelとExcel Web Appを使用したマッシュアップ開発技術を公開した。Excelのワークシートと簡単なJavaScriptを使用することによって、マッシュアップウェブアプリケーションを開発できる。

 Microsoftは、この技術を利用するための新ウェブサイト「ExcelMashup.com」を公開し、ワークシートを使用した開発方法をサンプル等を交えて説明している。

 Excelを使ってマッシュアップを開発するには、SkyDriveのアカウントを取得し、ExcelワークシートをSkyDriveにアップロードする。そして、JavaScript埋め込みコードを取得してから、JavaScript APIを使ってExcelワークシートをウェブ上で操作するという手順になる。この機能にはExcel Web Appが使用されている。

 Excel公式ブログでは例として、カロリー計算機や地図上の町情報の表示ツールを公開している。カロリー計算機では、食べたい食べ物を検索ボックスに入力すると、ワークシートに保存されている栄養成分等の情報を呼び出し、Excel Web Appを使って計算を行い、カロリー計算の結果をExcelのグラフ機能を使用してウェブに表示してくれる。

 Excelは高度なマクロを開発できることで知られているが、インターネットとの連携に関しては、現在までのところGoogle Spreadsheetの方が優れていると認識されているようだ。Excelを使用してインターネットと連携してマッシュアップが簡単に公開できるとなれば、現状のデメリットは軽減されることになるかもしれない。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/12/16 13:49