世界銀行と米Google、「Map Maker」による途上国の地図作製で提携を発表


 世界銀行と米Googleは16日、Googleが世界銀行とその提携組織に対して地図作製プラットフォーム「Google Map Maker」を提供し、途上国地域の地図作製にクラウドソーシングを用いることで提携すると発表した。途上国地域の地図データが改良され、公共サービスの監視、災害や人道的危機への対応を改善することを目指す。

 こうした地域では、例えば学校や病院、水源の場所など基本的な地図データが存在しなかったり、データが不正確あるいは古くなっているため、実質的に役立たないことが多い。Google Map Makerを使用すれば、実際に市民にの生の情報を集めることができ、情報を速やかに修正・追加していくことができる。

 世界銀行とGoogleの協力関係はこれが初めてではなく、2011年4月には南スーダンの地図作製で協力した経緯がある。

 今回の提携で地図作製が開始される地域は、ケニア、南スーダン、タンザニア、シエラレオネ、ガーナ、ザンビア、ナイジェリア、DRC(コンゴ民主共和国)、モルドバ、モザンビーク、ネパール、ハイチだ。

 作製されたデータは、承認後にGoogle マップとGoogle Earthにも反映されるという。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/1/17 11:49