Slashdot創始者が「真のジャーナリズム」求めWashington Postに入社


 ニュースコミュニティーサイト「Slashdot」創始者のRob Malda氏(ペンネームCmdrTacoとして有名)が、米大手新聞社のThe Washington Postに入社することが明らかになった。Malda氏は、Washington Post社内で実験的プロジェクトを推進する「WaPo Labs」のチーフストラテジスト兼編集者に就任する。

 WaPo Labsでは、これまで、ニュースアグリゲーション技術「Trovo」や、近年ではiOS、Android、Facebookアプリ「Social Reader」を公開し、成功を収めた。既存メディアとネットメディア、ソーシャルメディアを舞台に興味深い実験を続けている。

 Malda氏は、WaPo Labsのエンジニアリングチームと共に製品開発に携わる一方、時折記事を執筆するなど報道に携わる記者たちと共に働くことになる。

 Malda氏はWashington Postに入社を決めた理由について、「Washington Postは私個人にとって大切なことを行っているからだ。それはピュリツァー賞レベルの、真のジャーナリズムだ」と説明。「私には、クリエイターによるもの、情報を収集し分類したもの、そしてアルゴリズムが新しい方法でブレンドされ、情報消費に関して積極的、受動的な人々のどちらにとっても益となるような未来が見える」とコメントしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/3/6 11:15