電子錠を装着するだけで運用可能な自転車シェアシステム「コグー」


 リレーションズ株式会社は9日、自転車シェアリングシステム事業「COGOO(コグー)」の実験導入を横浜国立大学で開始した。自転車に電子錠を装着するだけで運用可能なシステムを導入したことが特徴という。

 リレーションズによれば、従来の自転車シェアリングシステムは、1)駐輪ラック、2)電源、3)通信端末、4)精算機、5)電子錠が必要で、比較的広い設置スペースを確保しなければならず、少額な投資では手軽に導入できなかったという。

 これに対してCOGOOは、電子錠を自転車に装着するだけで運用できるのが特徴。具体的には、Android対応のスマートフォンに専用アプリをインストールし、Bluetooth機能で電子錠を開閉し、データセンターがスマートフォン経由でレンタル情報を管理する。

 この仕組みにより、1台あたりの設備導入コストも従来システムの約4分の1以下に抑えられるという。また、駐輪ラックが不要で1台分のスペースから運用できるため、デッドスペースの有効活用も可能だとしている。

 横浜国大では10台の自転車を設置し、学生や教職員を対象に実験導入を行っており、6月までに90台を追加する。横浜国大のほかにも、首都圏の大学での導入を計画している。iPhoneやiPad、フィーチャーフォンに対応する専用アプリも提供する予定。

システム導入自転車電子錠

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(増田 覚)

2012/4/10 06:00