ブラザー、無線LAN対応で重さ480gの感熱式A4モバイルプリンター「PJ-673」

　ブラザー工業株式会社とブラザー販売株式会社は8日、感熱式モバイルプリンター「PocketJet」シリーズの新製品として、無線LAN対応モデルの「PJ-673」を10月下旬に発売すると発表した。価格はオープンプライス（市場想定価格は6万円前後）。

　Windows 7/Vista/XPに対応するほか、iOS対応のSDKを10月上旬より提供する予定。同SDKを利用したアプリを開発することで、iPhoneやiPadからもワイヤレス印刷が可能になる。

PocketJet「PJ-673」

　PJ-673のサイズは、255×55×40mm（幅×奥行×高さ）で、重さが約480g（バッテリーを除く）。インターフェイスはUSB 2.0に加えて、IEEE 802.11b/g/nの無線LANを搭載した。PocketJetシリーズでは従来、IrDAとBluetoothに対応した無線通信対応モデルをラインナップしていたが、無線LANは初めて。

　解像度は300dpi×300dpi。印刷はラインサーマルヘッドによるダイレクトサーマル方式で、A4サイズの感熱紙に対応。給紙は手差しとなる。印刷速度は従来機種の約2倍に高速化しているという。

　ACアダプターのほか、ニッケル水素充電池「PA-BT-500」（重さ120g）が標準で同梱される。新品・満充電の状態で、約70枚の連続印刷が可能。オプションのリチウムイオン充電池「PA-BT-600LI」（市場想定価格2万円前後、重さ261g）では、約300枚の連続印刷が可能（いずれも気温25度、印字率2％のJEITA標準パターンJ1をUSB経由で印刷した枚数）。