国語の世論調査「口頭で言えば済むこともメールを使う」が3割に


 文化庁は20日、「国語に関する世論調査」の結果を公表した。それによれば、携帯電話やメールなど情報交換手段が多様化したことで、「漢字を正確に書く力が衰えた」という人が66.5%に上り、2001年度の調査から25ポイントも増加したことがわかった。

 情報交換の多様化が日常生活に与えた影響としてはこのほか、「手紙やはがきは余り利用しないようになった」が57.2%(2001年度調査は41.6%)、「手で字を書くことが面倒くさく感じるようになった」が42.0%(同31.9%)、「口頭で言えば済むことでも、メールを使うようになった」が29.5%(同17.2%)などで、いずれも過去の調査結果と比べて該当する人の割合が増えていた。

 調査では、日本人の日本語能力が低下しているという意見について、「読む力」では78.4%、「書く力」では87.0%、「話す力」では69.9%、「聞く力」では62.1%の人が「低下していると思う」と答える結果が出ている。


関連情報

(増田 覚)

2012/9/21 13:46