出版デジタル機構、紀伊國屋書店「Kinoppy」に電子書籍コンテンツを提供


 株式会社出版デジタル機構は26日、電子書籍コンテンツの配信・販売について株式会社紀伊國屋書店との契約で合意したと発表した。

 出版デジタル機構は、出版物のデジタル化推進を目的として、官民ファンドの産業革新機構や、講談社、集英社、小学館、角川書店といった出版社などの出資により設立された企業。10月12日現在では、岩波書店など合計354社が出版デジタル機構への賛同出版社として名前を連ねている。

 今回の合意により、出版デジタル機構が提供する電子コンテンツを紀伊國屋書店で配信・販売し、紀伊國屋書店の電子書籍アプリ「Kinoppy」で閲覧できるようになる。出版デジタル機構が参加する経済産業省の「コンテンツ緊急電子化事業」により電子化されるコンテンツだけでなく、すでに電子化されているコンテンツについても、EPUBフォーマットを中心に配信していく予定。

 出版デジタル機構では、あらゆる電子書籍ストアと等しく取り引きすることを目標としており、紀伊國屋書店への配信・販売はその第一弾となるとしている。


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(三柳 英樹)

2012/10/29 15:52