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SNSの入力スタイルに対応した「ATOK 2013」、最大2カ月無料の体験版も

 株式会社ジャストシステムは、日本語入力ソフト「ATOK 2013 for Windows」を2013年2月8日に発売する。価格は8400円。対応OSはWindows 8/7/Vista/XP。発売に先駆けて、2月7日まで無料で利用できるプレビュー版を公開した。

 Windows 8に対応し、画面上のキーボードで入力できる「タッチキーボード」が使いやすくなるユーザーインタフェイスを採用。具体的には、変換候補をタッチキーボードの近くに配置することで、タッチキーボードを見ながらの操作でも視線や指の移動を少なくした。

タッチキーボードでの入力

 また、TwitterやFacebookなどで短いテキストを入力する機会が増えたことを考慮した変換機能を強化。細切れ入力時に変換せずにそのまま入力してしまった、ひらがな部分の誤字脱字を補正する入力支援を新たに追加した。

 これにより、「ありがとうござます」などと気づかずに確定しがちな入力ミスでも、確定直後に直前の文節との関係から誤入力と判定。その上で、指摘と修復候補である「ありがとうございます」を提示し、入力を支援する。

 細切れ入力時に確定してしまった同音語の誤変換を修正できる機能も強化。例えば、「満天の星」と入力しようとして、「満点の」と確定後に「星」と変換した際に誤変換と指摘し、訂正候補の「満天の星」を提示して入力を支援する。

 さらに、TwitterやFacebookでやりとりされる「さっきのミュース見たぁ?」や「一緒に飲もっ」といった身近な表現を強化。表現モードを切り替えなくても、改まった文章と身近な言葉、どちらもスムーズに変換できるようにチューニングを行ったという。

 音声認識ソフト「ドラゴンスピーチ11J」と連携した音声入力にも対応。同ソフトが認識した文字をATOK 2013で変換する「ATOK辞書モード」を使えば、同音語を高精度に変換したり、校正支援機能で「ら抜き」「さ入れ」言葉を確認しながら音声をテキスト化できる。

 ジャストシステムはこのほか、「ジーニアス英和辞典 第4版」「ジーニアス和英辞典 第3版」「デジタル大辞泉」などを収録し、クラウド上の最新電子辞典を活用できる「ATOKクラウド辞典サービス」を提供する「ATOK 2013 for Windows [プレミアム]」も同日発売する。価格は1万2600円。

 ATOKクラウド辞典サービスは、常に最新の電子辞典を活用できるのが特徴。サービス開始時は「スーパー大辞林 3.0」「ウィズダム英和辞典 第3版」を提供する予定で、順次電子事典を追加していく。

 また、プレミアム版限定機能として、変換中の言葉からリアルタイム翻訳が行える「8カ国語クラウド翻訳変換 for ATOK」、Excel内の単語やフレーズを変換候補として表示する「ATOKダイレクト for Excel」などの機能を提供する。

(増田 覚)