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「正規配信なら何でもダウンロードOK」との誤解解消へ「エルマーク」細分化

 一般社団法人日本レコード協会(RIAJ)は、音楽コンテンツの正規配信サイトに表示している「エルマーク」について、利用可能な形態を表すアレンジを加えた3種類のマークを作成した。

 今回作成したのは、「ダウンロードOK」「視聴のみOK」「転載OK」の3種類。従来のエルマークの右側に、「ダウンロードOK」では下向きの青い矢印、「視聴のみOK」では同じく青色の目と耳、「転載OK」では下向きの青い矢印と上向きの灰色の矢印の図柄が、それぞれ付け加えられている。一目で理解できるマークを目指したとしており、「非常口」マークのデザインなどを手がけた太田幸夫氏に制作を依頼したという。

 エルマークは、音楽・映像コンテンツの正規配信サイトをユーザーが識別できるよう、2008年から導入されたマーク。2012年10月末現在で、257事業者の1454サイトに発行している。これらの発行先サイトには、楽曲のダウンロード販売サイトだけでなく、ダウンロードが許可されていないストリーミング配信サイトも含まれているため、マークを分類することで利用可能な形態をユーザーが判断できるようにするのが狙いだ。

 RIAJでは、3種類のエルマークを作成することにより、「エルマークが表示されているサイトからであれば、何でもダウンロードできる」といった誤解を解消し、ユーザーが正しい利用方法でコンテンツを楽しめるようになると期待しているという。

 3種類のエルマークは各配信事業者の準備ができ次第、表示される予定。配信サイトのトップページでは従来通りのエルマークと許諾番号などを表示。各コンテンツのダウンロード画面やストリーミング画面において、提供形態に応じて3種類のエルマークをそれぞれ表示するかたちになる。

 12月10日に発行されたRIAJの機関誌「THE RECORD」の2012年12月号において、3種類のエルマークの導入を伝える記事が掲載されている。同誌はRIAJのサイトからPDFでダウンロード可能だ。

(永沢 茂)