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GMOクラウド、「GMOクラウド Public」のプラン一新~多様なニーズに対応

 GMOクラウド株式会社は23日、パブリッククラウドサービス「GMOクラウド Public」のサービス内容を一新すると発表した。「バリューシリーズ」「スタンダードシリーズ」「カスタムシリーズ」の3シリーズを同日より提供開始する。

 今回の新プラン提供は、クラウドサービスへ移行を進める「エントリー層」が増加する一方で、ソーシャルゲームや大規模ECサイトなどの運営に代表される、クラウドのスケーラビリティを生かしたい「ハイエンド層」の需要が拡大するなど、クラウドサービスを利用するユーザーのニーズが多様化したことを受けてのもの。

 このうち「バリューシリーズ」はエントリー層向けのサービスで、ウェブ運用、キャンペーンサイト、情報ポータル、広告配信などの用途を想定。従来のユーザーから好評だった機能は維持しつつ、コストパフォーマンスを20%向上させているという。

 価格例は、2コアの仮想CPU、2GBメモリ、20GBディスク、10GBバックアップ、IPアドレス2つの「V1パック」が月額2400円。月額制以外に、完全従量性のプランも用意される。

 2つ目の「スタンダードシリーズ」は、「バリューシリーズ」よりもパフォーマンスを重視したもの。性能は従来サービスより約2.8倍向上しており、ソーシャルゲームや大規
模なECサイトなど、高いパフォーマンスが要求されるサービスに最適という。また、映像配信、ファイルサーバーといった用途も想定する。

 価格例は、4コアの仮想CPU、4GBメモリ、80GBディスク、10GBバックアップ、グローバルIPアドレス4つの「S1パック」が月額9800円。「バリューシリーズ」と同様、完全従量性のプランも用意されている。

 またハイエンド層向けには、ユーザー独自の仕様でサービスを構築し、プライベートリソースとして利用できる「カスタムシリーズ」を用意した。個々のニーズにあわせて、サーバーのハードウェア選定やサーバー台数の確保を行うため、今回の新シリーズの中ではもっとも高い性能を確保することも可能という。用途としては、高負荷なソーシャルアプリ、ゲーム、大規模サイト、業務システムなどを想定する。

 価格例は、ベースサーバーのバリューシリーズ筐体(16コア、90GBメモリ)が月額8万9500円から、スタンダードシリーズ筐体(32コア、90GBメモリ)が月額15万4500円から。ストレージ(500GB単位)が月額1万円から。ネットワークは、グローバルネットワークが100Mbpsまで無料で、それ以降は1Mbpsあたり0.5円/時間の費用がかかる。ローカルネットワークは512Mbpsまで無料で利用可能。グローバルIPアドレスは、1筐体あたり8個まで無料で、追加分は1つあたり月額0.29円から。

(石井 一志)