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米VMware、システム管理自動化ツールの米Puppet Labsに3000万ドルの追加投資
(2013/1/24 09:47)
米VMwareは23日、システム管理自動化ツール大手の米Puppet Labsに対し3000万ドルの追加投資を行い、戦略的提携関係を締結したことを発表した。
今回の投資はPuppet LabsにとってシリーズDファイナンスとなる。VMwareはこれまでにもPuppet Labsに投資しており、Puppet Labsの資金調達額は累計で4600万ドルとなる。Puppet Labsはこの資金を製品開発や営業、マーケティングに投入するとしている。
Puppet Labsの主力製品「Puppet」はシステム管理自動化ツールだ。数十台の小規模システムから数千台の大規模システムにまで対応し、システム管理、設定、プロビジョニング、デプロイなどといった作業を自動化できる。同社はオープンソース版ツール「Puppet」のほかに、商用の「Puppet Enterprise」を提供している。同社の顧客にはCitrix、eBay、NYSE、Match.com、Oracle/Sun、Shopzilla、Zyngaなど著名企業や大学が多数含まれている。
VMwareの製品を使用したプライベートクラウド、Amazon Web Serviceのようなパブリッククラウド、物理サーバーなど、多種のシステム管理を自動化できるPuppet Labsに投資するVMwareの狙いは仮想化、特にデータセンター仮想化にある。
VMwareによれば、クライアント企業はすでにPuppet EnterpriseをVMware vSphere APIを介して利用しているだけでなく、VMware vFabric Application Directorと統合してプライベートクラウドサービスにおけるダイナミックプロビジョニングに使用しているという。
今回の提携によって、今後はVMwareの他の製品、VMware vCloud Automation Center、VMware vCenter Operations Manager、VMware vCenter Configuration Managerとの統合で協力することが決まっている。追加投資によって、これらの製品開発や製品統合に加え、Puppet Labsがこれまで進出していない地域に対して、製品投入、VMwareと共同でのソリューション提供、マーケティング、セールスなどを進めていく考えだ。
VMware以外にPuppet Labsへ出資している企業としては、Kleiner Perkins Caufield & Byers、Google Ventures、VMware、Cisco、True Ventures、Radar Partners、Emerson Street Partnersが名前を連ねている。